シェアハウス Vol.06

―多世代の交流/高齢者のシェアハウスについてのアンケートから

実施日: 10/25–11/11 母数: n=322

今回は、多世代で住むシェアハウスについて聞いてみました。シェアハウスという住み方については、徐々に浸透しているようで「まったく知らない」と答えた方は0.6%でした。アンケートに答えた方は、ほとんどの人が「知っている」という回答でした。さらに実際に住んでみたいという人は6.5%もいます。

□あなたはシェアハウスという住まい方を知っていますか。

また年齢の高い人と若い人がいっしょに住むことについては37%もの人が「興味がある」と答えていて、さらに夫婦や家族でシェアハウスに住むことに「興味がある」と答えている人が14.8%もいます。実際にすぐに住みたいかは別にしても、関心の高さは伺うことができます。

□今回のテーマの、若い人だけでなく年齢の高い高齢者も一緒に住む多世代型のシェアハウスに興味はありますか。

□夫婦または家族でシェアハウスに入ることについて、あなたの考えを教えてください。

しかしながら、誰もがこうしたシェアハウスに住むことについて、それぞれの不安はありそうです。そもそも長い間、一人で過ごす空間を獲得しようとしてきたのが我々の長い歴史ですから、だれかと一緒に住むというのは、ある意味で大きな歴史的な転換でもあるのです。

回答者の人たちを、7つのカテゴリーに分類してみました。

大きくは賛成派と反対派、そして自分は良いが家族が反対するの3つです。それをさらに分けてみると、大きく次のようなグループに分けられそうです。これはコメントなどからこちらで勝手に分類してみたのですが、次のようになりました。

賛成派
①人といるのが大好き型: 7.4%
つながり感度が高く、人といるのが好き。人といても苦にならない。みんなで一緒に、わいわい、がやがやしているのが好き。

②将来リスクヘッジ型: 19.8%
助け合いや、不安解消のために人とつながることを求める。一人になったらシェアハウスを検討する。

③合理性経済性重視型: 2.2%
合理性や経済性の観点からシェアを選択する。

反対派
①一人自由型: 58%
一人になる時間が大切。人と暮らすのが面倒。一人で自由にすごしたい。

②所有型: 2.2%
家やモノを共有するのが嫌い。自分だけで所有したい。所有へのあこがれがある。

③潔癖型: 8%
人が使ったものを使うことに抵抗がある。自分のやり方と異なる生活ルールに抵抗がある。セキュリティに不安がある。

家族反対派: 2.5%
自分は良いが家族が反対する。

賛成派で一番多い回答は②のリスクヘッジ型、一人になった時にお互いに助け合えるように、また寂しくないようにという人が19.8%もいます。また反対派の一番多い回答は①の自由がない、一人の時間が大事だというプライベートを重視する人たちが58%と多数いました。実際には完全に分けられるのでなく、一人の人の中に様々な気持ちが交錯するのでしょうが、大きな傾向値はつかめそうです。

また住んでみたいシェアハウスの中で「どのようなシェアハウスに住みたいか」という質問では55.6%の人が回答し(必ずしもすぐに住んでみたいというわけでなく、もし住むならばという回答だと想像します)、そのうちの23.8%が世代の違う人たちが住むシェアハウス、60歳以上の人たちが住むシェアハウス13.3%となっています。今までのシェアハウスのイメージとは随分違った暮らし像が生まれそうな気もします。

また共有空間の機能として、キッチンやトイレ風呂などは自分の部屋にはなくて、共同の場所にあれば良いという人が一定数いたのも発見でした。

今回のアンケートを通して浮かびあがってくるシェアハウス像は、一人の時間は大切だけれども、本当に一人になった時の寂しさや不安もあり、高齢になった時には誰か身近な人にサポートしてもらうことを望んでいるようにも思えます。健康で長生きしたいと思うのは誰しもが願うことでしょうが、それだけにそこへの不安もあるでしょう。また人と一緒に住むことで、より健康で元気に暮らせるハリがあるかもしれません。こうしたシェアハウスについて、今後取り組んでみる必要はありそうです。

みなさんは、これらの数字どのように感じますか。ご意見お寄せください。

ミニアンケート

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