セカンドハウスに関する座談会を終えて

欲しかった暮らしラボでは、移住をテーマに商品開発を研究しています。前回のアンケートやインタビューでは定年の前後で移住を考えているという人が多い結果となりました。
今回は移住とは別の視点で、セカンドハウスとして家を持つということにフォーカスしてアンケートを行いました。
アンケートの結果は、欲しかった暮らしラボにて「【結果】セカンドハウスに関するアンケート」(2025年3月18日掲載)で報告しています。
この結果を受けて、3月5日から計4回にわたって行った「セカンドハウスに関する座談会」の内容を紹介します。
座談会の目的
セカンドハウスとして家を持つということにフォーカスし、場所や環境、求めるもの、使う頻度、所有形態、具体的な場所について話を伺いたい。
実施日
2024年3月5日(水)、3月6日(木)、3月7日(金)
参加者
30代〜60代の男女、計8名の方にお話を伺いました。
座談会の要約
今回の座談会では、病気の治療や、親の介護のため、趣味の部屋を持ちたいなどセカンドハウスとして家を持つ“目的”が決まっている「実需型」の方と、なんとなく欲しい、2拠点居住の生活に憧れる、またはのんびり仕事をしたいという「理想·憧れ型」の方との2つに大きく分かれているようでした。今回座談会に参加された方は、「実需型」の方が多いようでした。
「実需型」は、予算が潤沢にあるわけではなく、予算が2,000万円以下·中古物件を検討·すぐにでも欲しいという傾向でした。一方、「理想·憧れ型」は、予算は高いものの、時期は明確に定めておらず、良い物件があれば、という方が多いという結果でした。こうした「理想·憧れ型」の方に向けて、憧れを現実にするモチベーションをどうやって作るかが商品開発の鍵のようです。
また所有権と利用権に関しては、利用権でもいいという方もいて、特に田舎の将来価値がわからないということから、利用権を選択するのもありだと話していました。ちなみに利用権の場合は月額10万円以下と考えている人が多いようです。特に最近の不動産価格の上昇を鑑みて、田舎の物件の価値が下落するリスクを回避したいようでした。
座談会を終えて
「理想·憧れ型」の方からは特に、自然の中で暮らすことでのリフレッシュ·健康的な生活、冷え性や花粉症など気温や季節に影響を受けない心地よい生活を思い描くお話をたくさん伺うことができました。
セカンドハウスを持ち、こうした自然の中で暮らすことの魅力を発信し、共感を得ること、理想を現実にするモチベーションを創出する商品企画が大切だと気づかされました。