海だけじゃない沖縄の魅力が詰まった
「デュオヒルズ那覇壺屋」

【フージャースの建築めぐり】建築担当の裏話編

「フージャースの建築めぐり」シリーズの「建築担当の裏話編」では、作り手の思いや苦労した点など、広告やパンフレットでは知ることができないエピソードを紹介します。
フージャースのモノづくりに対するこだわりを感じていただけるかと思います。


壺屋ならではの沖縄の魅力

「デュオヒルズ那覇壺屋」は、沖縄の伝統的な陶器店が立ち並ぶ壺屋やちむん通りに建つマンションです。沖縄の歴史や伝統を感じられる一方、国際通りが徒歩圏内で、利便性の良さもあります。沖縄のこの場所に住むからこその魅力を存分に感じていただけるようなモノづくりを行いました。そのポイントを物件担当者が語ります。

建築担当者の紹介
フージャースコーポレーション
建築本部 甲斐 千尋(かい ちひろ)

壺屋だからこそ得られる沖縄の魅力を感じていただけるように、沖縄らしさと都市部のモダンさを融合したモノづくりを心掛けました。

フージャースコーポレーション
建築本部 井口 ひなた(いぐち ひなた)

フージャースとしても初めての沖縄の物件です。これまでの地域とはまた違ったモノづくりをする中で、初めての経験や学びも多い物件となりました。



沖縄の伝統も利便性も揃う場所

デュオヒルズ那覇壺屋は、「やちむん」という沖縄の伝統的な陶器店が立ち並ぶ「壺屋やちむん通り」に接しています。古くから陶工の方々が住む街で、赤瓦の古民家など沖縄の昔ながらの街並みが残るエリアです。沖縄の歴史と文化が息づく場所でありながら、国際通りも徒歩圏内で商業施設や飲食店も多く、利便性も兼ね備えています。歩いてみると小さな驚きや発見もあり、海だけじゃない沖縄の魅力を感じさせてくれます。沖縄通に愛される街の空気感を、建物に込めたいと思いました。
コンセプトは、「壺屋で暮らす。沖縄の魅力を発見する住まい」です。想定した主なお客様は、県外に拠点を持ち、壺屋だからこそできる過ごし方を楽しまれているような方です。例えば、最初は海が好きで沖縄に来たけれど、通っているうちに壺屋の雰囲気や文化が好きになり沖縄通になったような方、ゴルフや飲み歩きが好きで、ゴルフ後は昼飲みに繰り出し、ホテルのチェックイン・チェックアウト時間を気にせずゆっくり過ごされる方などをイメージしています。実際に購入された方のアンケートでは、壺屋やちむん通りに魅力を感じている方が9割以上いらっしゃいました。


沖縄らしいデザインを取り入れて

デザインは、沖縄らしさと都市部のモダンさを融合させているのがポイントです。バルコニーには沖縄でよく使われる花ブロックという有孔ブロックを使用することで、沖縄らしさを出しています。その花ブロックとガラス手すりを市松模様のように交互に配置することで、沖縄らしさの中にモダンさを感じるデザインにしています。
やちむん通りからよく見える外階段の手すり部分に、琉球の象徴である龍柱をモチーフにしたデザインを取り入れたのも特徴です。琉球王国において龍は国王の象徴とされており、龍柱は現在も沖縄県内の各所に建てられています。ただ、龍柱をそのまま使うのは難しいため、龍の一部である「鱗」をモチーフとして抽出しました。厚みの違う特殊な形状のタイルを縦に並べることで鱗を表現し、随所に使用しています。外階段の手すり部分にもそのタイルと花ブロックを使用し、龍が螺旋上に登っていく様子を表現しています。

アプローチの入り口には沖縄らしい赤瓦のゲートを設け、足元にはやちむん通りの舗装材に合わせて琉球石灰岩をふんだんに使用し、通りの雰囲気を受け継いだモノづくりをしています。ゲートの屋根につけたシーサーは、300年以上壺屋で窯を持っている陶工さんのシーサーを使わせていただきました。プライベート感を演出するため、アプローチの幅はあえて狭くしています。両脇にヤシなど南国の植物を植えて緑のトンネルを作り、一歩一歩進むごとに非日常に入っていくような空間を目指しました。

エントランスホールは、南北に抜ける細長い形状を生かしたモノづくりを考えました。龍柱をイメージした柱を左右シンメトリーに並べて、宮殿の広間のように柱が連続して並ぶ空間を作りました。柱にはニッチを設けて、琉球ガラスを使用した照明を設置しています。
細長い形状というだけでも奥行きを感じられますが、下と上の素材を連続させることでさらに奥に向かっていくような感覚を強調しました。天井には木状のルーバーを、床はルーバーと同じ幅のものでヘリンボーン貼りのタイルを採用しました。天井のルーバーは、圧迫感を軽減するという目的もあります。

プライベートガーデンも、赤瓦と琉球石灰岩を組み合わせてしっかりと沖縄らしさを出しました。隣地から少し下がったところにあるため、周囲に南国の植栽を植えて囲まれ感を出し、秘密基地のようなプライベート空間にしています。夏は酷暑が続く東京より沖縄の方が涼しいこともあるくらいなので、昼でも日差しさえ遮られれば外で気持ちよく過ごすこともできます。プライベートガーデンは、何もしない時間を過ごすのも気持ちいい空間になったと感じています。外から帰ってきたらここで少し休んでから部屋に入るなど、沖縄の風を感じながら思い思いの時間を過ごしていただきたいです。


普段使いもリゾート暮らしも

住戸は1LDKと2LDKを用意しました。標準プランは実用性のあるオーソドックスな形のものにしましたが、リゾートでの利用も考えてメニュープランを設けています。その一つが2LDKを開放的な1LDKにするプランです。洋室の引き戸を開けると部屋全体を一体として使えるようになります。こちらのプランは約半数の方が選択されました。
コンパクトな1LDKでも、洋室の仕切りをなくしてホテルのようにワンルームとして使えるプランを用意しました。こちらを選ばれる方もおられ、リゾートとなると部屋数ではなくゆとりを重視される方もいらっしゃることが改めてわかりました。


初めての挑戦

今まで使ったことのない沖縄ならではの素材や要素を取り入れたことで、調整や施工は大変でしたが、お客様からは非常に高い評価を得られました。購入された方の7割は県外の方で、他の都市型マンションにはない沖縄らしいデザインが好評でした。内覧会の際に初めて物件を見て、感嘆の声をあげたり、「東京にはない建物ですごいですね」とお声がけいただいたり、感動されている姿が多く見られたので嬉しかったです。やちむん通りを歩いている方からは、店やホテルに間違われることが多く、通常のマンションとは違った物件ができたと改めて感じました。今回の標準仕様に収まらないモノづくりの経験を、今後もさまざまな地の住まい作りに生かしたいと思います。

デュオヒルズ那覇壺屋
https://www.hoo-sumai.com/duohills/naha-tsuboya/

所在地:沖縄県那覇市壺屋
交通:ゆいレール「牧志」駅より徒歩9分、琉球バス・沖縄バス・那覇バス・東陽バス「開南」バス停より徒歩6分
総戸数:47戸
階数:9階建て
竣工:   2025年8月