隙のないモノづくりで感動を生む
「デュオヒルズ千種」
【フージャースの建築めぐり】建築担当の裏話編

「フージャースの建築めぐり」シリーズの「建築担当の裏話編」では、作り手の思いや苦労した点など、広告やパンフレットでは知ることができないエピソードを紹介します。
フージャースのモノづくりに対するこだわりを感じていただけるかと思います。
暮らしやすさが揃う住まい

「デュオヒルズ千種」は、交通の利便性と住環境が整った暮らしやすい場所に建つマンションです。建物自体にも多くの魅力を持たせて、心地よく暮らしていただけるようなモノづくりを行いました。そのポイントを物件担当者が語ります。

建築担当者の紹介
フージャースコーポレーション
建築本部 石橋 瑞月(いしばし みづき)
ここでしか得られない暮らしを享受していただけるように、デザインにも設備にも手を抜かずにこだわり抜きました。

フージャースコーポレーション
建築本部 溝淵 陸大(みぞぶち りくと)
細部へのこだわりやエントランスの雰囲気は、特に力を入れた部分であり、お客様からも高く評価いただけて良かったです。
細部にこそこだわって

「デュオヒルズ千種」は、3路線4駅が利用可能な交通利便性の高い場所に位置しています。名古屋へ直通9分と都心へのアクセスも良好で、周辺には商業施設が揃っていながら雑多な雰囲気はなく、住環境のバランスに優れたエリアです。
こうした立地の魅力がある一方で、周辺にはマンションが多く存在するため、建物自体に独自の価値を持たせ、この物件ならではの暮らしを創出することを目指しました。
外観は、大通りに面し周囲からよく見える立地を活かし、どこから見ても隙のない洗練されたデザインを追求しました。80戸という大規模ながら、1フロア5戸・17階建ての細長いペンシル型のフォルムが特徴です。

垂直のフォルムを際立たせるため、縦のラインを美しく整え、印象的に見せるようマリオンをシンメトリーに配置しました。
南向き角住戸のバルコニー手すりは、スラブライン※1が見える階と見えない階を交互にすることで、単調にならない工夫を施しています。
さらに、バルコニーの袖壁を二重に設け、エレベーターシャフト部分には金属を用いてリズム感のあるデザインにするなど、細部にもこだわって仕上げています。
またバルコニーの隔て板(へだていた)※2にも工夫を凝らしています。災害時の避難動線として通行可能である必要がありましたが、一般的な上部が開いた隔て板では隣のバルコニーと一体化した印象になってしまいます。そこで、上部まで塞ぐ躯体の壁を設けつつ、下部にくぐり戸を設置することで、プライバシーと機能性の両立を図りました。
どの個所もそこまで手を掛けずに終えることもできる細かいところですが、細部までのこだわりが全体のデザイン性をあげ、お客様からの評価にもつながったと感じています。
※1スラブライン:鉄筋コンクリートの床(スラブ)による水平ライン
※2隔て板(へだていた):バルコニーにある隣室との境に設置される仕切り板
この物件だからこその共用部

内廊下を採用し、共用部も高級感を感じられる設計を心がけました。エントランスに足を踏み入れると、空間をやわらかく照らす光壁が出迎えます。天然石を薄く加工した素材を使用し、ここに住むことへの誇りを感じていただけるような演出を施しました。

エントランスやラウンジには、端午の節句時期にたくさんのこいのぼりで賑わう山崎川や、周辺の公園や東山動植物園などの緑の中を渡る爽やかな風など、愛知の自然をモチーフにしたアートを置くことで、この物件ならではの個性や地域性をもたせました。

道路と建物の距離が近く、植栽スペースには限りがありましたが、道路境界と敷地境界を区切るために立ち上がりを設けました。
さらに、立ち上がりと植栽の緑量を細かく調整することで、視線を遮り、プライベート感のある緑に囲まれたラウンジを実現しました。
エントランスとラウンジの高級感は、お客様からも高く評価いただいています。
ここでしか得られない広さと設備

ここでしか体験できない暮らしの一つとして、周辺のマンションにはなかった80㎡超の広々とした居室も設けました。
ただ広いだけではなく、一生の住まいに『これがあったらいいな』という思いを満たす、フージャースならではの商品を備えています。

洗面所には、洗濯に関するアンケートや座談会で伺った皆さまの声から生まれた『Arauラック』を採用しました。
ハンガーパイプで洗濯物の一時掛けができ、カウンターは一時置きや畳む・仕分けする作業台として活用可能。『干す・畳む』のアクションを集約し、洗濯の家事効率を高める商品です。
同様に、お客さまの声を反映したⅡ列型アイランドキッチン『fitキッチン』も採用。複数人で並んで使える設計で、家族や仲間との時間をより豊かにします。
80㎡超の居室は高価格帯ゆえ挑戦でしたが、この広さを希望される方が多く、強い支持をいただきました。

『ハウスワークベース』という、扉を閉めたままでも掃除ロボットが出入りできる収納スペースや、家中のすべての水道水を浄水にする設備を全戸に採用しました。
立地だけでなく、こうした多彩な魅力を備えたことで、『ここで暮らしたい』と思っていただけたと感じています。
隙のないモノづくり
実際に物件をご覧になったお客様からは、『パンフレットよりも良い』というお声をいただきました。
CG通りに仕上げるのは当たり前ですが、お客様が中に入った瞬間に感じるのは、CGでは表現できない部分です。その時にいかに感動を与えられるか――それが私たちの使命だと考えています。
その感動を生むために欠かせないのが、隙のないモノづくりです。どの物件でも意識していることですが、CGに込めた意図やこだわりを現場の方々にしっかり共有し、同じ方向を向いて作業すること。そして、一つひとつの工程を決して手を抜かず積み重ねることが重要です。
こうした取り組みの積み重ねが、今回の物件の魅力につながったと感じています。

デュオヒルズ千種
https://www.hoo-sumai.com/duohills/chikusa/
所在地:名古屋市千種区
交通:地下鉄東山線「千種」より徒歩6分、地下鉄桜通線「車道」より徒歩6分、JR中央本線「千種」より徒歩7分、地下鉄東山線・桜通線「今池」より徒歩6分
総戸数:80戸
階数:17階建て
竣工:2025年8月