「U35 ソーシャル推進プロジェクト」

社会課題・地域課題の解決に貢献していく存在へ

yosan / PIXTA(ピクスタ)

これから私たちフージャースは「ソーシャルデベロッパー」を目指します。「ソーシャルデベロッパー」の定義は世の中で明確にされていませんが、事業を通して社会課題・地域課題の解決に貢献していく存在だと捉えています。そのための取り組みのひとつが「U35 ソーシャル推進プロジェクト」です。2022年10月からグループ全体で始まったこのプロジェクトは、ソーシャルデベロッパーに向かうという社員の意識を高め、新しい取り組みをスタートして事業化へつなげるためのもので、35歳以下の社員で進めています。
今回はフージャースがなぜソーシャルデベロッパーを目指すのか、U35 ソーシャル推進プロジェクトとはどんなものなのかを紹介したいと思います。

 

なぜ「ソーシャルデベロッパー」を目指すのか

ことの始まりは、創業者であり代表取締役会長執行役員でもある廣岡の想いからでした。廣岡は昨今の目まぐるしく変化する時代の中で、社会に必要とされる企業であり続けるためには本質的な社会貢献をしていかなければいけないと感じていました。目指すべき在り方と考えたのが、開発に着手する前の段階から開発が完了した後の段階まで、一貫して地域の課題を解決し、社会との接続を図る「ソーシャルデベロッパー」です。これまで通りお客様の「欲しかった暮らし」の実現を追求する姿勢は変わりません。時代の変化に対応しながら、お客様にはもちろん、地域や社会にも求められる役割を担っていくことが必要です。

 

新しい暮らしの提案

この考えは今に始まったわけではありません。2008年の金融危機、2011年の東日本大震災をきっかけに、世の中でも「共助」の意識が高まりました。弊社も石巻を起点として東日本大震災の被災地の再開発事業を行う中で、顧客に喜んでいただくことに加えて、「地域・社会」への貢献を自然と意識するようになりました。
ここ10年ほどは、変化する社会やそこで生じた課題解決に向け、新しい住まいの形の提案もしています。2013年には本格的な高齢化社会の到来を受けて、シニア向けの分譲マンション「デュオセーヌ」シリーズを開発。「住むことで健康になるマンション」をキーワードに、新しい暮らし方の提案を行いました。2016年には、単身向けのコンパクトマンション「デュオヴェール」シリーズをスタートさせ、資産価値と利用価値を両立できるマンションを開発・シリーズ化しています。
昨今のコロナ禍で人々の価値観やライフスタイルが激変する中、私たちはさらに住宅デベロッパーが果たす社会的使命を強く意識するようになりました。それを象徴する物件が、2020年秋に竣工した「デュオヒルズつくばセンチュリー」です。「公園のある暮らし」をテーマに、マンションだけでなく、隣接する公共の公園のリニューアルを含めた開発をしました。公園の芝生で寝転んだり、子どもが楽しそうに駆け回っていたり、今では開発当初思い描いていたような人々の姿が当たり前に見られるようになっており、この地に新たな社会インフラを築くことができたと感じています。
こうしたチャレンジの中から、私たちフージャースが進むべき道を見出してきました。今後はより一層さまざまな社会課題・地域課題の解決に向けて挑戦したいと思っています。

 

「U35ソーシャル推進プロジェクト」とは

ソーシャルデベロッパーを目指すという方針を決めるだけでは何も変わりません。その考えを社員に浸透させ、新しい動きをする必要があります。そこで始まったのが「U35 ソーシャル推進プロジェクト」です。ソーシャルデベロッパーとしての社員の意識を高め、新しい取り組み・事業化へつなげるため、35歳以下の社員でプロジェクトを進めることになりました。今の社会にある課題を解決していくには、震災を含むさまざまな変化の中で育ってきた若い世代が適任だという考えから、35歳以下の社員で進めています。

プロジェクトは、次の3つのステップに分けて取り組んでいます。

STEP1:座談会
そもそもソーシャルデベロッパーとはどういうものなのか質問したり、今ある社会課題とは何か意見を出したり、廣岡と35歳以下の社員でざっくばらんに話し合いました。

STEP2:アイデアミーティング
座談会で出たいろいろな課題に対してフージャースで具体的に何ができるか、まずは自由な発想でアイデアを出し合います。育児や高齢化、多様性や地方創生など、興味のあるテーマ別の20チームに分かれ考えました。

STEP3:テーマ調査・研究
STEP2の20のアイデアから事業化につながりそうなテーマを絞り、より具体的な案を出したり、市場調査をしたり、事業化に向けた調査や研究をします。

現在はSTEP3に取り組んでいるところで、今年の秋には調査・研究の結果を発表し合ってさらにテーマを絞る予定です。最終的には事業化のステップまで進むことを目指しています。

 

新たなステージを目指して

これからは、長年培ってきた「お客さまと徹底的に向き合い、新しい暮らし方を提案する企画力」に加え、「住宅デベロッパーとしての社会的役割を意識した事業展開力」を駆使し、デベロッパーとして新たな次元に挑戦することが必要です。決して平坦な道のりではないと思いますが、この挑戦が社会のためにもなり、フージャースというデベロッパーの価値にもつながると考えています。
今後このU35 ソーシャル推進プロジェクトについても発信していきますので、どんなテーマが生まれ、どんな形で実現していくのか、ぜひ注目していただければと思います。

 

フージャースの目指す「ソ ーシャルデベロッパー® へ」について、こちらもご覧ください。
https://www.hoosiers.co.jp/company/message.html