住む人目線のモノづくりを追求したファミリーマンション「デュオヒルズ四日市富田」

【フージャースの建築めぐり】建築担当の裏話編

「フージャースの建築めぐり」シリーズの「建築担当の裏話編」では、作り手の思いや苦労した点など、広告やパンフレットでは知ることができないエピソードを紹介します。
フージャースのモノづくりに対するこだわりを感じていただけるかと思います。


ファミリーの暮らしを第一に考えて

近鉄線とJR線の2つの駅から徒歩6分のところに位置するファミリーマンション「デュオヒルズ四日市富田」。土地の課題や子育て世帯の悩みを解決するマンションにするため、これまでの知見と新商品を取り入れたモノづくりをしました。そのポイントを、物件担当者が語ります。

建築担当者の紹介
フージャースコーポレーション
建築本部 石橋 瑞月(いしばし みづき)

デザインも共用部も居室も、住む方の目線を第一に考えたモノづくりを心掛けました。目指したのは「ゲートと緑に守られた新街区での、子育て世帯のお悩み解消マンション」です。



住む方の暮らしを第一に

デュオヒルズ四日市富田は駅に程近く、大型商業施設も近くにあり、利便性に恵まれた立地です。一方、接道の狭さや周辺環境との調和など、クリアしなければいけない課題もありました。また、多くのお客様が車通勤をされているということに配慮し、全戸分の平置き駐車場は必須であるなど、さまざまな条件を整理しながら計画を進める必要がありました。
今回、快適な住まいづくりのために、まず重要と考えたのが、建物の周り、ランドスケープの作り込みです。

その一つが、歩車分離のアプローチ動線です。特に今回は子育て世帯向けのマンションということもあり、安心して敷地内を歩くことができるよう、車と歩行者の通る道は分けたいと思いました。

さらに、エントランス前に車寄せを設けました。日常的に車を使う方がより生活しやすいように、車寄せは絶対に必要だと考えたからです。
きちんと人が乗り降りできるスペースのある車寄せを持つマンションは周辺でもあまり見られず、ホテルライクなデザインもお客様から非常に好評でした。

 

デザイン性も実用性も備えた別世界への入口

マンションの入口、物件の顔となるグランゲートの作り込みにも力を入れました。車寄せ同様、周辺にこのような構えを設けているマンションはほとんど見られません。ここに住む方だけが味わえる特別感として、グランゲートから一歩足を踏み入れると別世界が広がるようなつくりにしようと思いました。重厚感のある大きな屋根を設け、その周りには高さのある植栽を配置しました。ゲートは意匠への配慮であることはもちろん、ゴミの収集スペースという実用性も兼ね備えています。ゴミ収集スペースは収集車の動線を考慮しこの位置にしたのですが、あえてここに設置したかのようにゲートと一体にしました。お客様からもグランゲートは好評で、内覧会の際にはここで足を止めてお写真を撮られる方もいて非常に嬉しかったです。

 

各面のベストを考えた外観

外観のデザインでも工夫を凝らしました。妻側の壁をバルコニーの手すりの先まで伸ばし、意匠性だけでなく、視界と周辺の工場の音にも配慮しました。

逆に東側は半永久の眺望が望めます。こちらはあえて壁を作らず景色を楽しめるようなデザインにしました。バルコニーは景色が見えるように薄いブラウン透明のガラス手摺を採用しました。外観のデザインは全体的に構成要素を少なくし、マリオンとガラス手すりを組み合わせたシンプルなものにしました。マリオンのディテールにより気を遣うことで、シンプルながらも高級感のあるデザインにできたと思います。

 

ひとりでもみんなでも使いやすい共用部

共用部は子育て世帯の方がどう使うかをイメージして作りました。当初はエントランスと扉で仕切れば独立した空間も作れるようにすることも考えていましたが、果たして実際に使われるだろうかと考え直し、エントランスホールと一体になったオープンなつくりにしました。電源を設けた大きなテーブルを配置し、カフェのような雰囲気にしました。特にこだわったのは奥に配置したソファです。通常のソファより奥行きを深くしたので大人が座るうしろで小さい子どもが遊べます。内覧会の際には、実際にここでハイハイをするお子様の姿が見られ、入居後この空間でさまざまな交流が生まれるといいなと思いました。

また、ちょっと喉が渇いた時や一息つきたい時に利用してもらえるよう、無料で使える整水器と一杯100円~150円で利用できるコーヒーマシンを設置しました。子どもから大人まで安心してゆっくりできるコミュニケーションの場として使ってもらいたいです。コーヒーマシンは引渡後2ヶ月で約100杯程度利用されたようで、多くの方に使ってもらえているのではないかと感じています。

 

お客様の声から生まれた新商品を初導入

子育て世帯の家事に対するお悩みとして、洗濯に関することが多く聞かれます。その悩みを解決するものとして今回初めて採用したのがArauラックです。Arauラックは「欲しかった暮らしラボ」で行った洗濯に関するアンケートや座談会を通して開発された商品で、本物件で初めて取り入れました。
Arauラックは、洗面室内に洗濯物の仕分けや畳む作業ができるカウンターと、洗濯物をかけられるハンガーパイプを設置しています。あったらいいなを形にすることで洗濯を楽に効率よくできる工夫をしています。洗面室周りの動線も工夫し、シューズインクロゼットから洗面室に直接入れるタイプの部屋も作りました。小さいお子様が帰宅後すぐに手を洗い、洗濯機に着ていた物を入れてそのままシャワーまで浴びてしまえるような動線になっています。

Arauラックについては、「より多くの人の、洗濯の悩みを解決する「Arauラック」」(2024531日掲載)で詳しく紹介しています。

 

デュオヒルズ四日市富田は、子育て世帯の悩みを解消するため、これまでにフージャースが培ってきた新商品企画も含めて盛り込んだマンションと言えます。モノづくりの過程で大事にしたのは、住む方の目線になって考えることでした。一貫してその目線で考えたことで、機能性やデザイン面においても納得して買っていただけるものができ、「あなただけの、ここにしかない暮らし」が実現できたと思っています。

 

デュオヒルズ四日市富田
https://www.hoo-sumai.com/duohills/yokkaichi-tomida/

所在地:三重県四日市市富田三丁目
交通:近鉄名古屋線「近鉄富田」駅 徒歩6分、JR関西本線「富田」駅 徒歩6分、三岐鉄道三岐線「近鉄富田」駅 徒歩6
総戸数:118
階数:15階建て
竣工:20243