子ども部屋を考える

yukiotoko / PIXTA(ピクスタ)

皆さんの家には、子ども部屋がありますか?
首都圏の新築マンションの平均面積は約66.2㎡(株式会社トータルブレイン調べ)となっており、この広さに子どもと一緒に家族で暮らすとなると、新築マンションの間取りでは不都合が出てくるかもしれません。

子ども部屋が本当に必要な時期は、思春期から社会人になり独立するまでの10年ほどです。小さいうちは、親の目の届くリビングで勉強をするリビング学習の良さがあったり、遊びもリビングやダイニングでできた方が楽しいでしょう。しかし、思春期以降になれば、家族との生活時間がすれ違うようになり、子どもから部屋が欲しいと希望されたり、より集中しやすい環境を整えてあげたいと親も思います。
しかしそれも一時のことですから、子ども部屋は小さく、いつか無くすものと考えて、今回は、以下のような条件で、子ども部屋を考えてみることにしました。

①寝室を小さくする
②共有のワークスペースを作る
③子どもが独立したら、子ども部屋をなくせる間取りにする

図面をご覧ください。子ども部屋の他に、プレイルームとワークスペースをリビングの壁際に用意しました。
プレイルームは、子どもが小さい時にはおもちゃなどを置いて使えます。遊ぶときには、リビングにはみ出して遊べるので、大人の目が届き安心です。小さいうちは、ここに机を置いて宿題をする使い方もできたり、子どもの思春期以降もご家庭によって様々な使い方ができるのが、このプレイルームです。将来的には、取ることも可能です。
大人はワークスペースを使って、在宅勤務でも快適に仕事ができるようにしました。
そして子ども部屋は、将来子どもが独立した時に、子ども部屋の壁をとると、大きなリビングになるようになっています。

子どもが小さいときは、生活の中心は子どもであることは避けられません。プレイルームの存在は、子どもが遊ぶ様子が見れたり、散らかしたものがすぐに片付けられたりすることで、親御さんのストレスが少しでも軽減されることでしょう。

プレイルームもワークスペースも、扉にガラスなどを入れて、リビングと緩やかにつながるようにすると圧迫感が少し減るかもしれません。そうすることで、より家族の気配を感じられるようにもなりそうです。
限られた広さでの家族の暮らしですが、多目的に使えるプレイルームを設置することで、子どもの成長に合わせて、家族が程よい距離感で楽しく暮らせるようになります。こんな間取りは、いかがでしょうか?

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