[連載] コミュニティについて

photo: 川原涼太郎

今回から連続してコミュニティの話をしようと思います。
コミュニティはあなたにとってどのようなものでしょうか。いろいろな答えが戻ってきそうです。誰もがある種のコミュニティは必要としています。まったくの孤独で1人で社会を生きていくことはできません。数や規模の大小は別にしても、誰もが何らかのコミュニティに属しているのです。それが家族である場合もあるでしょうし、職場や学校などもそうでしょう。もう少し広げて地域のコミュニティや、趣味などのサークル活動などもあるでしょう。また最近ではそうした自分の暮らし領域とは別に、新たなコミュニティを目指して積極的に外の人たちとつながろうとする人も、増えつつあるように思います。あなたにとってコミュニティとはなんでしょうか。
そして最も重要な問いは、どんなコミュニティの中にいることで、幸せや心地よさを感じるでしょうか。

まずは今属しているコミュニティに、意識を向けて見てください。自分の思考や日常の行動を考察しながら思考を膨らませて考えてみてください。コミュニティとは自分の意識の鏡ともいえます。読み進みながら自分がコミュニティにどのように向かっているのか、そして何をもとめているのかを考えてみる機会になればと思います。
全体の考察を次の5つのカテゴリーに分けています。あわせて事例も紹介していこうと思います。紹介するそれぞれの活動にはいくつもの意義があるので、明確に分類できないものもありますが、その項目の視点で紹介してみましょう。そして後半ではコミュニティを理解するポイントを3つの視点で書いてみるつもりです。

A: コミュニティに求めるもの
1 安心して暮らすために
2 居心地よく暮らすために
3 暮らしを楽しくするために
4 自分の成長のために
5 地域の発展と未来の暮らしのために

B: コミュニティに対してどのように向き合うかについて
6 未来の働き方や生き方を考える
7 マイノリティーと多様性
8 コミュニケーションの仕方を考える。

多くの人はいくつかのコミュニティを同時にもつのが普通です。特にSNSなどを活用することで、その数はさらに増えているかもしれません。連載中には、みなさんがコミュニティについて感じていることや関心のあることなどもアンケートを通して、お伺いしたいと思っています。ご意見お寄せいただけると幸いです。今回の連載の中にも反映できる点もあるかとも思います。

ぜひ、みなさんのお考えなどをお寄せください。