公園とつながるファミリーマンション
「デュオヒルズ仙台富沢」

【フージャースの建築めぐり】建築担当の裏話編

「フージャースの建築めぐり」シリーズの「建築担当の裏話編」では、作り手のこだわりや苦労した点など、広告やパンフレットでは知ることができない裏話に迫ります。フージャースのモノづくりに対するこだわりの姿勢を、感じていただけるかと思います。


公園とファミリーの暮らしに寄りそう住まい

地下鉄の始発駅「富沢」から徒歩5分のところに位置するファミリーマンション「デュオヒルズ仙台富沢」。アクセスの良さも魅力の一つですが、一番の特徴は公園と隣接していることです。公園とのつながりをどう持たせるかを軸に、ここに住む家族の暮らし方を考えたモノづくりをしました。そのポイントを建築担当者が語ります。

建築担当の紹介
フージャースコーポレーション
奥村 優充子(おくむら ゆみこ)

本プロジェクトの特徴は、公園に隣接している立地でした。その立地の特性を生かした外観や共用部を作っています。居室にはお客様の声から生まれた新しい「en(エン)キッチン」を一つの選択肢として用意しました。



公園にすぐ行けるエントランス

「デュオヒルズ仙台富沢」は、仙台市地下鉄南北線「富沢」駅から徒歩5分のところにあります。仙台駅まで約12分で行ける始発駅が最寄りという便利さがありながら、周りにあまり高い建物がなく、公園が隣接していて、都心と自然の良さを両方感じられる場所です。この魅力を最大限引き出したモノづくりをしたいと考え、「大きな自然と呼応するすまい」「のびやかなくらし」をコンセプトにモノづくりをスタートしました。

公園とのつながりを持たせるために考えたのがメインエントランスの位置です。駅からの導線を考えると公園とは反対側の南西にメインエントランスを作るのが自然でしたが、マンションから出てすぐに公園へ行けるよう、あえて北西側にしています。
車が出入りする道は、そのメインエントランスの反対側に設け、車と人の導線を離すことで、小さいお子さんでも安心して公園に行けるようにしています。

 

空と呼応するデザイン

この敷地を初めて見に行った時の第一印象は「空が広い」でした。その印象を建物にも反映できないかと考えてこだわったのが、バルコニーのガラス手すりです。一部のガラス手すりに鏡のように景色を反射するガラスを採用することで、広い空を映しだし、より空が広がるようなデザインを目指しました。
全体的には、のびやかさを出すためにあまり複雑なデザインにはせず、分節も控えめにしています。その中でも、駅らからの動線上で住む方の目に入りやすい南西の角は、コーナーサッシを用いてデザイン性を高めました。
また、住戸内においても公園や自然とのつながりを最大限持たせ、空の広さや明るい光を取り込めるように、バルコニー側の掃き出し窓にはハイサッシを採用したり、エントランスの上の公園側の居室には大きな窓を設けたりしました。

 

外でも中でも感じる自然

三方道路の角地で周りからよく見える場所のため、建物そのものだけでなく、全体の景観にも気を使いました。居住者だけでなく道行く人にも温かみを感じていただけるように、緑を豊富に植えています。また、その緑をより楽しんでいただけるように、高さや形に変化をつけた石積みを緑地帯に設けました。

エントランスホールでも公園とのつながりを感じられるよう工夫しました。エレベーターホールまで続く通路には、公園に大きく開けた窓を設けることで、窓一面に広がる植栽を楽しみながら、まるで庭を歩くような感覚を味わえます。ここは窓ではなく壁にして、絵を飾ったりソファを置いたりすることも可能でしたが、外で感じる四季折々の緑の温かさを、ホールの中でも感じていただき、公園で遊ぶ子供たちの姿を見られるようにという想いからこのような形にしました。

 

わが家だけの暮らしをつくる選択肢

このプロジェクトはコロナ禍で進められており、おうち時間が重要視され始めていたため、その需要に合わせ、家の中での過ごし方のバリエーションを考えたモノづくりもしています。
選択肢の一つとして取り入れたのが、新商品の「en(エン)キッチン」です。
enキッチンは、この「欲しかった暮らしラボ」で皆さんに伺ったLDKでの過ごし方についての声を元に生まれたキッチンの一つで、大きく3つの特徴があります。キッチンと一体となった大きなカウンターテーブル、コミュニケーションをとりやすいオープンキッチン、家事がラクになる動線と配置、です。名前には、キッチンの周りを、円を描くように動き回れる「円」、キッチンを囲うカウンターテーブルに座って家族が触れ合うことで深まる「縁」、という意味が込められています。

今回想定したお客様は子どものいるファミリーだったため、ダイニングテーブルを作業台にして家族で並んで料理をしたり、カウンターテーブルで子どもが宿題をしたり、家族の関わりがより生まれるようなキッチンにしたいと思い採用しました。
この L字型のカウンターテーブルを作るのが今回とても苦労したところです。強度を考えるとある程度天板や足の厚みが必要ですが、空間への圧迫感を極力与えず見た目の印象を考えるとなるべくシャープにしたい、かつバランスを考えて切れ目を入れる場所も考えなければなりません。木の厚みや切れ目を入れる場所や、耐久性の検討を何度も行い制作に至りました。
「enキッチン」の詳細は、「家族のコミュニケーションをつなぐ「enキッチン」」2022年09月30日掲載で紹介しています。

ほかにキッチンの選択肢として、enキッチンのカウンターテーブルを無くしてリビングを広く使うプランも作りました。カウンターテーブルを造作しない代わりに、キッチンの背面に横に長い食器棚を作るのが特徴です。コロナ禍でおうち時間が増えたことで、キッチンにいる時間も長くなった方が増えました。その時間をもっと楽しめるように、キッチンにいろいろな家電製品を置きたいという声が聞かれたため、このプランを考えました。

同じく、より豊かな生活を送ってもらうための選択肢として、キッチンの向かいにある納戸のプランを4つ用意しました。大きいものから小さいものまで収納できる棚を設けた標準プランのほかに、ワークスペースや勉強に使えるデスクを設けるプラン、ハンガーパイプを入れてファミリークロゼットとして使うプラン、何にでも使えるよう空間のみ設けたオープンプランを考えました。

 

本物件では、ファミリー向けマンションでコロナ禍という背景もあって、enキッチンを一つの選択肢として提案させていただきました。enキッチンを取り入れるかはとても悩んだ点でしたが、お客様のニーズに応える一つの形として、フージャースのマンションの特徴の一つとして、条件が合う物件に対しては今後も提案していければと思っています。

 

デュオヒルズ仙台富沢
※こちらの物件は完売しました

所在地:仙台市太白区大野田五丁目
交通:​​仙台市地下鉄南北線「富沢」駅 徒歩5分、仙台市地下鉄南北線「長町南」駅 徒歩18分
総戸数:79戸
階数:6階建て
竣工:2023年10月