「ご近所Sunday」から始まるコミュニティ
デュオヒルズ田原本駅前

開催日:2025年5月18日(日)
場所:デュオヒルズ田原本駅前
参加人数:41世帯(102名)

私たちフージャースには、「こころ躍る、コミュニティ室」(以下、ここコミ室)という部署があります。2011年の東日本大震災を機に、コミュニティ形成が共同住宅の重要な価値になると考え、ここコミ室を立ち上げました。
ここコミ室では、日々の暮らしの中で、程よい距離を保ちながら、何か困ったことがあればお互いに助け合うそんなゆるやかなコミュニティづくり、挨拶をするきっかけづくりの場となる居住者交流会を実施しています。
日曜日の昼下がりに、ご近所さんが集まってお話をしたり、時にはお食事をしたりして楽しい時を過ごす···そんな光景を思い浮かべて、居住者交流会を「ご近所Sunday」と名付けました。
今回は、「デュオヒルズ田原本駅前」で開催した「ご近所Sunday」の様子をご紹介します。

デュオヒルズ田原本駅前は、近鉄橿原線田原本駅から徒歩1分、近鉄田原本線西田原本駅から徒歩2分のところに建つマンションです。駅前の再開発事業に伴って建てたもので、1階には商業施設、2階には公共施設を誘致しました。
建築担当のモノづくりのこだわりは、欲しかった暮らしラボの「小さな町の再開発の可能性を見出した『デュオヒルズ田原本駅前』」(2024823日掲載)で紹介しています。

ご近所Sundayはこれまで、居住者同士の交流を目的として開催してきましたが、今回は先述したテナントにも参加してもらい、居住者とテナントの交流はもちろん、テナント同士の交流も視野に入れて開催しました。再開発物件でテナントも参加して開催するのは初めての試みです。
自己紹介カードを使った交流をメインに、お楽しみ要素として「みんなのスープ」と称したミネストローネ作りか、全国各地のお土産を集めて食べるのがご近所Sundayの定番ですが、今回は趣向を変え、テナントの一つである洋菓子店「StellaLune (ステラリュヌ)」に協力いただき、みんなでお菓子を楽しむ企画を考えました。テレビ東京系「TVチャンピオン」でチャンピオンに輝いたこともある田村さんがオーナーシェフを務めるステラリュヌは、有名かつ美味しいと評判の洋菓子店だったので、皆さんに喜んでいただけると思い、協力をお願いしました。

当日はお店の目玉商品であるバームクーヘンやクッキーを提供いただきました。美味しいものを皆さんに食べてもらいたいという田村さんの想いから、開催前日にバームクーヘンを焼いてくださり、当日は自ら切ってお皿に並べてくれました。「美味しい」と参加者の皆さんに喜んでいただけただけでなく、「シェフに会えて最高でした」という声も聞かれました。食べる前に田村シェフからバームクーヘンの焼き方のなどの面白いお話を聞けたので、美味しさも楽しさもより増したのではないかと思います。

美味しいお菓子を食べながらの交流は非常に和やかに進み、マンションの階毎に分かれたグループ内でそれぞれ親睦を深めていました。小さいお子さんのいる世代から子育てを終えたご夫婦まで、幅広い世代の方に参加いただきましたが、世代の隔たりなく楽しくお話しされていたのが印象的です。

マンションの理事の皆さんが非常に協力的だったことも、今回の会が成功した要因の一つです。戸建が多いエリアのため、マンションの付き合い方を知りたいと積極的に関わってくださいました。開催にあたって理事会から住民の皆さんに「面倒に感じることもあるかもしれませんが、今後もイベントをやっていきたいと思っているのでぜひご参加お願いします」と声を掛けてくださったり、理事会からも参加者にプレゼントを用意したいと仰っていただいたり、自主的に取り組んでいただいたのがとても印象的でした。

バリ島の新聞紙を使って袋を手作りし、そこにアロマスプレーを入れた素敵なプレゼントを用意してくださいました。

テナントの皆さんも協力的で、ステラリュヌのほかに4つのテナントに参加いただきました。そのうち「スマイル薬局」とコミュニティFM局「FMまほろば」にはコンテンツも提供いただいています。

スマイル薬局のブースでは、骨密度調査とお薬相談を行いました。幅広い世代の方に楽しんでいただけました。

FMまほろばには、スタジオ見学会を実施していただきました。見学だけでなく、天気予報の原稿を読み上げる体験なども用意されていて、皆さんに楽しんでいただけたようです。

今回100人を超える方に参加いただき、とても良い雰囲気で会を終えることができました。イベント開催後のアンケートでは回答者全員から「満足した(満足、やや満足)」という回答をいただいています。「まずは同じ階の方と顔合わせ、自己紹介が出来てよかったです」「近所の方々とゆっくり話す機会がなかったので、すごくよかったです。今まで以上に安心して住むことができます」「このマンションがさらに好きになりました」といった声が聞かれ、ゆるやかなコミュニティ形成というイベントの目的は果たせたと思っています。

一番の目的は住民同士の交流ですが、住民と管理員や管理会社の交流ができる機会というのもご近所Sundayの大切なポイントです。住民と管理側がゆっくり話す機会はあまりないので、こういう場でざっくばらんに話せると今後のやり取りもスムーズになり、暮らしに良い影響を与えると思います。今回はさらに住民とテナントの方、テナント同士の交流を生むことができました。

「次は他の階の方ともっと交流したい」「定期的な開催があればうれしい」という今後に向けた嬉しい感想もいただき、理事長からも「これをきっかけに交流が深まるようにしていきたい」と仰っていただきました。今回は私たちここコミ室が主導して開催しましたが、こうしたイベントを今後は住人の皆さんの手で行っていただき、さらなるコミュニティづくりが行われることを期待したいと思います。

今後もご近所Sundayは、再開発物件を含むデュオヒルズシリーズで随時開催していく予定です。住人の皆さんのゆるやかなコミュニティ形成をサポートすることが、物件の価値のひとつになると考えています。