洗濯に関する座談会を終えて

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私たちは、洗濯に伴うストレスを少しでも軽減できるように、2月に「洗濯に関するアンケート」を行いました。そして、結果と考察は3回に分けて、この「欲しかった暮らしラボ」で報告しました。
【結果】洗濯に関するアンケート(前編)」(4月9日掲載 数値の報告)
【結果】洗濯に関するアンケート(後編)」(4月23日掲載 フリーコメントを紹介)
洗濯を中心に暮らしを考える 『Bigランドリー』のある暮らし」(4月30日掲載)

今回実施したアンケート結果から、各家庭の洗濯事情を垣間見ることができ、それらを参考に、4つのプランを設計しました。そして、私たちが考えた間取りプランは、お客様が求めていることを反映しているかどうかを知るために、5月20日から計5回にわたって「洗濯に関する座談会」を開催しました。今回はその内容を紹介します。

座談会の目的
住宅の間取りプランによって、洗濯のストレスを解消したい。
そのために考えた「Bigランドリー」プランにご意見を頂き、実装に繋げたい。

実施日
2021年5月20日(木)5月22日(土)、6月3日(木)2回、6月12日(土)の計5回。各グループ1時間半程度。

参加者
20代~50代の女性、計10名の方にお話をうかがいました。

インタビュー内容
1. 洗濯への思い
2. Bigランドリーというコンセプトに対して感じたこと
3. Bigランドリーを設けた4つの間取りプランに対して感じたこと

1. 洗濯への思いを教えてください

Aさん
3人家族、(こども:小学1年生の息子)
本当は太陽に当てたいが、雨が続いて洗濯を部屋に干している。乾くまでに時間がかかるので、何とかしたい。洗濯機の乾燥機能は使うが、浴室乾燥器は使っていない。

Bさん
3人家族(こども:中学生の娘)
娘が外で活動する運動部で、泥汚れの洗濯物が多く大変。花粉症があるので、夜に洗濯をして、浴室に干している。室内に干すことはない。

Cさん
3人家族(子ども:中学生の娘)
洗濯が溜まることもなく面倒とは思っていないが、簡素化したいので自分なりに工夫をしている。夜に洗濯をして、外に干す。雨の場合は、できるだけ窓よりに干している。室内干しには抵抗がある。

Dさん
3人家族(子ども:高校生と小学5年生の娘二人)
高校生の娘は、帰ったらすぐに着替えるので、洗濯物が多い。花粉症の時期は、夜室内に干してサーキュレータを当て、朝外に出す。室内干しであっても、できるだけ日に当たるように窓の近くに干している。

Eさん
3人家族(こども:高校3年生の息子)
天気が悪くても、洗濯は毎日している。部活があると洗濯物が増える。雨の時は、室内に湿気が溜まるのが嫌なので、小まめに洗濯して、室内の風通りのいいところに干している。

Fさん
2人家族(こども:なし)
8キロの洗濯機を使っているが、もう少しおおきいのがよかった。北海道に住んでいるので、基本部屋干し。部屋が乾燥しているので、室内に干してもすぐに乾く。

Gさん
4人家族(こども:7歳、9歳)
洗濯は、干して取り込んだ後の作業が苦手。室内で干している洗濯物が目に入るのが嫌なので、室内干しはしたくない。雨の日は浴室乾燥機を利用している。2時間~2時間半で良く乾わいている。

Hさん
4人家族(こども:高校3年生と高校1年生の娘二人)
洗濯は、日常的な時間としてやり過ごしているが、最近は面倒で小さなストレスを感じている。花粉の時期や雨の日は、布団干しを室内に広げてしている。室内を開けっ放しにしているので、臭いも気にならないが、スペースを取られるのが嫌。

Iさん
5人家族(こども:小学生、幼稚園、2歳)
洗濯物が多く1回では回らない。特に、金曜日は持って帰るものも多い。洗濯が重いので、ベランダに持って行くのも大変。日光に当てたいが、花粉の時期や雨の日は、室内干しになり、リビングに干すことが多い。

Jさん
3人家族(こども:5歳の息子)
嫌な家事の一つ。3人分の洗濯なので、1回でさっさと済ませたい。日光に当てたいが、外に干せない時は浴室乾燥機を3時間半ぐらい使用している。洗剤や漂白剤などで、臭いや抗菌対策もしている。

2. Bigランドリーというコンセプトに対して感じたことを教えてください

Bigランドリーのコンセプトは、次の2つです。
①作業の多い洗濯の『干す・たたむ・しまう』のアクションを1か所で集約
②『しまう』に関して、大型のクロゼットを洗面所と隣接して設ける
この二つのコンセプトに対して意見交換をさせて頂き、干す・たたむ・しまうの観点でご意見をまとめました。

「干す」
・普段から室内干しをする人や、天候や花粉状況によっては室内に干す人でも、洗面所に洗濯物を干すことには抵抗感があり、湿気が気になる。
・洗濯の準備をする時に、ハンガーを一時掛けができる点においては、役に立つ。
・花粉の時期は2~3ヶ月あり、その時期の機能的な室内の干場が欲しい。
浴室乾燥機の使用は、乾ききっていない時や花粉の時期などのサブ的な利用が多く、日ごろから浴室乾燥機を使っている人は、少数派だとわかりました。

「たたむ」
・設置されているカウンターで、洗濯物を干す準備ができ、取り込んだ洗濯物をたためる点は便利。
・アイロン掛けができるように設置されたコンセントも良い。
洗面所のカウンターは、洗濯物をたたんだりアイロンを掛けたりするスペースとして好評でした。

「しまう」
・カウンター下のリネン庫には、下着とタオル類がしまえれば十分という人が大半。
リネン庫には扉が欲しいという声もありましたが、扉がないことで蝶番がなく収納ケースがきれいに収めることができます。

大型クロゼットを洗面所と隣接して設ける点については、
・洗面所とつながるクロゼットは、浴室からの湿気が気になる。
・大型クロゼットで家族全員分が同じところに収納されていなくてもいい。
・年頃になった子供の着替える場所が気になるし、女子は使わないだろう。
・クロゼットの収納は、毎日使うシャツのような最低限のものだけでよい。その代わり、もう一つ自由に使える空間がある方がいい。
大型のクロゼットは、衣裳部屋として憧れるという声もありましたが、湿気やまとめて収納する必要性より、居室の広さの方が気になるとのご意見でした。

3. Bigランドリーを設けた4つの間取りプランに対して感じたことを教えてください

洗面所にBigランドリーを設けた4つの間取りプランに対してのご意見をまとめました。

※図面内の略語は、次のことを表しています。
LD:リビングダイニング、K:キッチン、BR:ベッドルーム、WIC:ウォークインクロゼット、UB:ユニットバス

Aタイプ:大型ウォークインクロゼットとシューズインクロゼットを設置したプラン

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・大型のクロゼットは、吊るす収納の多さに、衣裳部屋としてのあこがれを重ねてワクワクする。
・玄関で上着を脱ぎ、クロゼットから洗面所で手洗い後リビングに入るという動線は、今の環境に合っている。
・部屋が減ってしまうことでファミリー向きではない。
などのご意見があり、大型クロゼットは好評でしたが、部屋数との兼ね合いもありました。

Bタイプ:Aタイプより収納圧縮、南側へ設置したプラン

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・洗面所での収納はAタイプより少ないが、タオルと下着がしまえれば十分。
・洗面所のスペースで着替えをすることには抵抗がある。
・リビングを通らずバルコニーに行ける点は、家事動線が楽になる。
・キッチンと洗面所の動線が良い。
・洋室2は、リビングの延長として広く使えるのでいい。
と、好評で4つのタイプの中では、一番人気でした。

Cタイプ:Bタイプよりさらに南側へ。バルコニー部分までせり出したプラン

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・花粉の時期の室内干しや、DINKSやシニアの家庭での室内干しにも良い。
・室内干しをしても、リビングから見えないような位置になるのでいい。
サンルームゾーンは、バルコニー部分まで部屋となっているため、日当たり面では好評。特に北海道にお住まいの方は、外に洗濯物を干さないことから高く評価されました。一方、バルコニー面積が狭くなることで、バルコニーの利用が制限されるとの声もあり、評価が分かれました。

Dタイプ:水回り一直線プラン

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・洗面所からキッチン、バルコニーへの動線はとても良い。
・炊事をしながら洗濯機の動きを感じられ、家事の無駄な時間が減るので助かる。
・子どもが小さい時に、背を向けてキッチンに立つことは、不安。
・キッチンが丸見えで、常にきれいに保つことは大変。乱雑になりがち。
・キッチンの匂いなどがリビングに広がりそう。
など、賛否のご意見がありました

座談会を終えて

Bigランドリーは、頂いたご意見を参考にしてプランの精度を高め、実際の物件でのお披露目に向けて準備をすすめています。
家族で過ごす時間が長くなったことでリビングダイニング(以下LD)を重視する声も多く、「ウォールドアは閉じずに常に開いている」「LDはできるだけ広く使いたい」「きれいにしておきたいので、洗濯物はLDに持ち込まない」などの声がありました。

洗濯とは、人が介する工程が多く自動化しにくい点で、家事への負担も大きくなります。そんな洗濯を、少しでも楽にするために、洗濯機や乾燥機など家電の進化に加えて、洗剤の進化も著しいです。それによって、洗濯時間の短縮や仕上がりのクオリティが上がり、匂いが与える心地よさも手伝って、少しでもストレス解消につながっていて欲しいです。近頃、洗剤のCMで見かける「洗濯男子」の登場により、洗濯が家事というイメージから、楽しみやこだわりへと変化の兆しがあるようにも感じます。
とはいえ、干す・たたむ・しまうの工程は、無くなりません。日ごろ洗濯をしてくれている人に感謝しつつ、その家事を少しでも楽にできるような暮らしの提案を、考えていきたいと思っています。

ミニアンケート

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