圧倒的な緑に包まれる暮らし

10月21日に掲載した「緑のある暮らし−「心の時代」の暮らし方」では、現代は「心の豊かさ」に重きを置いた「心の時代」に突入しているということを書きました。フージャースでは「心の時代」において、人が自然と触れ合うことで五感を研ぎ澄ませていくことに着目し、「緑のある暮らし」を考えていくことにしました。

昔から、人間には他者や自然との繋がり、相手への思いやりといった「心の豊かさ」があったそうです。「緑のある暮らし」の実現は、人間が自然のリズムの中で五感をもとに暮らしていた時代の記憶を、もしかしたら思い起こさせるかもしれません。そしてそれは、「心の時代」への大きなヒントになるように思います。

今回は、家の中に溢れんばかりの緑を入れて、暮らしの中で自然と緑に触れ合うプランを2つ作りました。
一昔前ならば盆栽や生花を楽しむ人も多かったのですが、現代では観葉植物を育てたり、ハーブを育てたりする人が圧倒的に増えています。家の中で植物をただ見て過ごしても癒されますし、芽が出たり、実がついたりと植物が見せる日々の変化は私たちの楽しみにもなります。

家の中で溢れんばかりの緑を実現するために、私たちが必要だと考えたポイントは、以下です。
①日当たりの良い窓辺空間がある
②枝物の大きな鉢がおける天井高がある
③小さな鉢や花瓶をいくつも並べられる棚がある
④壁に小さな鉢やドライフラワーを掛けられる下地がある
⑤天井から植物を吊るせるフックやメッシュがある

このような条件を踏まえた上で、間取りを考えてみました。

まずは下記の間取りをご覧ください。

①圧倒的な緑に包まれる暮らし

1つ目のプランは「圧倒的な緑に包まれる暮らし」です。
普段、私たちは部屋に観葉植物を置いたり、テーブルや棚に花を飾ったりします。このプランでは、家中にもっとたくさんの緑を置くことができるよう考えてみました。

この間取りの一番の特徴は、家を左右半分に分けて、玄関からベランダまでを緑で溢れる空間に仕上げたことです。
この仕切りによって、玄関からリビングまでを一体として使うことができ、空間としての広がりを感じられたり、植物や家具を自由に置いたりすることができます。
天井材はハンギング用のメッシュを使っているので、リビング全体に緑を飾ることも可能です。
2つ目の特徴は、コンサバトリーを可能な限り窓辺に広く設けていることです。
こうすることでコンサバトリーに小さな椅子を置いて、緑を眺めることができます。忙しい日常の中でこうした何気ない時間は、緑との対話を楽しむかけがえのない時間となることでしょう。
3つ目の特徴は、玄関に設けた広い土間空間です。玄関に土間をつくることで、床が汚れても気にならず、葉っぱが落ちやすい枝物の鉢が置けたり、土の入れ替えや剪定作業ができたりと、植物を丁寧に手入れすることができます。
また土間に、大きな鉢植えや背の高い木を置くことで、帰宅時には溢れんばかりの緑が出迎えてくれます。

この間取りを元にした発展系は色々と考えられそうです。
2つ目の間取りは、キッチンの隣にコンサバトリーがある間取りです。家の中で食べられる緑を育てることを想定して作りました。

②食べる緑のある暮らし

バルコニーで、プチトマトやハーブを育てる家庭は多いと思います。今回は、それを家の中で出来るようにと考えてみました。家の中で育てる野菜やハーブは、見た目にも楽しく、食べる楽しみもあります。
この間取りの一番の特徴は、先ほどのポイントを押さえたうえで、キッチン、コンサバトリー、ダイニングテーブルを拡張したビックテーブルを、日の当たる南側に配置したことです。その上で、キッチンの隣にコンサバトリーを設けました。

コンサバトリーでは、レモングラスやセージ、バジル、パセリ、ローズマリーといったハーブを育てたり、プチトマトのような野菜を育てたりしてもいいかもしれません。
ここで育てたハーブや野菜は、ビックテーブルで友人たちに料理を振る舞う時に使ったり、たっぷり摘んでハーブティにしたりと、気軽に利用することができます。
また、通常のダイニングテーブルを拡張したビックテーブルでは、その上で小さな鉢植えのハーブを育てることができます。食事の際に、少し味にスパイスが足りないと思った時に、その場で摘んでさっと食事に添えることで料理の味をグッと引き立ててくれます。ハーブや野菜は育て方によって生育が左右されますから、食べるだけでなく、育てる楽しさもありそうです。

緑が溢れる暮らしの間取りは、いかがでしたでしょうか。皆さんは、住んでみたいと思いますか？ぜひ、教えてください。

ミニアンケート

 Loading ...

 Loading ...