岡山表町商店街活性化プロジェクト始動

学生不動産のロゴマーク

岡山市北区の表町商店街において、岡山県立大学とフージャースコーポレーションによる、表町商店街活性化プロジェクト「学生不動産」が始動します。

「学生不動産」とは、岡山県立大学デザイン学部の畠先生のもと、授業や畠研究室のプロジェクトの一環として行われる表町商店街を活性化させるプロジェクトです。「学生目線で、まちづくりをデザインする。」をコンセプトに、学⽣が“まちに出て” “まちに関わる” ことで、“まちが持続的に活きる” 仕組みを構築していきます。参加する40名ほどの学生と、フージャースコーポレーションが共に、表町商店街の活性化に向けた活動を継続的に行っていきます。

学生不動産の4つのプロジェクト

学生不動産@表町における4つのプロジェクト

学生不動産には、4つのプロジェクトがあります。「木曜市」「まちあと」「場づくり」「ブランディング」です。

「木曜市」では、現在も新西大寺町商店街で開催されている木曜市をリ・デザインして活性化させることを目指します。実行委員会へのヒアリングや現地調査から、コンセプトを新たに「木曜市モダン・表町モダン」として、チラシやポスター、横断幕などをデザインします。学生も自ら木曜市に出店し、地域の魅力的なモノや学生作品の展示・販売のほか、ワークショップ・イベントなど、地域や大学と連携した企画を行っていきます。

「まちあと」では、表町商店街の再開発エリアを中心とした地域の魅力的な建物や風景を、学生目線で観察し、スケッチや写真に収めて記録する「まちあとさがし」と、それらをもとに、消えていく建物や風景を模型や映像で保存、発信する「まちあとのこし」を行います。
コンセプトは、「わたしたちの青春」です。様々な世代の人たちが生活する商店街には、その人たちの青春の思い出もたくさん詰まっているはずです。その視点で商店街の今昔を表現していきます。

「場づくり」は、通り/Street と 建物/Building に分かれています。
通り/Streetでは、商店街における“通り” のリ・デザインを行います。「和と輪(表町の“和”の雰囲気と木曜市に訪れる人の繋がり“輪”をつくる)」をコンセプトに、小さな子どもを持つ世代の人に足を運んでもらえるような場づくりとスペースの提供を行います。子どもも大人も活用できるサイズ感の違うベンチを木曜市に設置することや、屋台のイメージにあうゴミ箱の設置などを検討しています。
建物/Buildingでは、木曜市で使用する屋台をデザインし、学生出店での使用に向けて準備しています。また、空き店舗のシャッター前の空間などを利用して憩いの場をつくったり、商店街内にある空き店舗を見つけ、活動拠点として整えていくことも考えています。

「ブランディング」では、表町商店街や学生不動産のプロジェクトを学生目線でブランディングしていきます。高校生~20代の社会人をメインターゲットに、SNSやYouTubeを利用した情報発信、イベント開催などを通して、商店街に興味をもち、足を運んでもらえるような流れをつくっていくことを目指しています。

シャッター前の空間の活用

学生不動産の動きとも連動しながら、岡山県立大学畠研究室4年生の学生が、研究の一環で表町商店街活性化を目指したシャッター前空間の活用調査を実施しました。

空き店舗が増えるとシャッター前の違法駐輪などが増え、シャッターが降りている景観自体がマイナスイメージを与えます。そこで、シャッター前の空間に着目し、その空間が休憩スペース等に活用されることで商店街にどのような変化をもたらすかを調査することが目的です。「アキノバ:商店街の“空き”を活用する場」というコンセプトで、10月20日(水)~22日(金)の3日間、休憩スペースと小規模の物販を行いました。ここで使用された什器には木材が使用されていますが、釘を使わず組み立てや解体が簡単な構造となっています。道行く人が足を止めて話しかけたり、ベンチに座って休憩する様子もみられました。木のベンチならではの温かみも感じてもらえたのではないでしょうか。

学生不動産の木曜市

来る11月11日(木)は、学生不動産の関わった木曜市が開催されます。
「学生目線でセレクトしたモノを販売する」ことの第一弾として、大学のある総社市の「そうじゃ小学校ライスカレー」と「総社デニムマスク」を販売します。

どこか懐かしい、そうじゃ小学校ライスカレー
総社デニムマスク

表町商店街の活性化に向けて、地元商店街の方や、フージャースコーポレーションと共に、春から時間を掛けて計画してきたリ・デザインされた木曜市です。
学⽣⽬線で、まちづくりをデザインすると、どのようなものになるのか。お近くにお住まいの方は、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。