【結果】子育て中の住まいに関するアンケート

U35プロジェクト「子育て賃貸マンション」

実施日: 2023年7月21日(金)〜7月30日(日)
母数: n=150

フージャースでは、事業を通して社会課題・地域課題の解決に貢献していく存在の「ソーシャルデベロッパー」を目指し、「U35ソーシャル推進プロジェクト」を立ち上げています。詳しくは「U35 ソーシャル推進プロジェクト」社会課題・地域課題の解決に貢献していく存在へ(2023年7月14日掲載)で、紹介しています。

その中の子育て中の住まいに関して研究しているチームでは、子育て期間中には、家庭ごとに様々な不安や不満があると仮説を立てました。
そして各家庭では、育児への不安や孤独を抱え、リフレッシュする時間が取れなかったり、夫婦のコミュニケーションが十分に取れなかったりという状況は多いのではないかと考えています。
また、住宅に関しても、使い勝手の悪さなどで子育てに不向きだと感じたり、引っ越したりと不満もあると思います。

そこで今回は、子育て中の世帯はもちろん、これから子育てを始める世帯、既に子育てが終わった世帯の方々に、パートナーと共同で子育てを行うための工夫や、子育て中の困りごとや住まいに関する要望などを、伺いました。

 

回答いただいた150件の回答のうち、小学生以下の子どもがいる家庭は47.4%で、そのうち87.3%は共働きという結果でした。

未就学児の子育てにはパートナーとの協力が不可欠だと思う人は97.3%ですが、実際には子育て経験者のうち、協力しあって未就学児の子育てをしたと回答した人は81.9%。協力的でなかったと回答した人は7.7%でした。

パートナーとの仲が良いという人は73.3%で、仲がいい状態とは「思ったことが話し合える」「お互いを思いやれる」など、会話や思いやり・助け合いが出来ている状態という意見が多くありました。仲が良い理由は、「毎日会話やスキンシップを取っている」「一緒に何かをしている、協力しあっている」からだという声が多いことがわかりました。

パートナーとの関係をより良くするための工夫の設問では、相手との関係を大切にする工夫としての回答は、「相手の話を聞く」70.0%、「家族の時間を大切にする」58.0%、「家事をする」46.0%、「記念日を祝う」36.7%、「ほめる」36.0%。
自分で解決する工夫としての回答は、「一人の時間を大切にする」37.3%、「いやなことがあっても我慢する」37.3%、という意見が多かったです。

結婚直後と比べたパートナーとの仲の良さの変化で、仲が良くなったという回答は、第一子妊娠時期34.0%、誕生時期22.0%、0~2歳の時期24.0%、3~5歳の時期20.7%と変化することが分かりました。妊娠時期から誕生時期にかけて12ポイントも下がっていることが気になります。
また、誕生時期に仲が悪くなったとの回答も22.0%と最も高くなっています。その要因は、「育児の負担割合」66.7%、「家事の負担割合」「育児の理解度」「ライフスタイルの変化(睡眠不足など)」が60.6%でした。初めての出産子育てで不安の大きい時期の、パートナーとの育児や家事の負担などの協力が影響しているように思えます。

産後、妻の体調の変化や二人の生活の変化から、パートナーとの関係性が悪化する場合があること(産後クライシスなど)を知っている人は、86.7%でした。
また、第一子出産前に関して感じていた出産後の不安は、赤ちゃんに関しては、「赤ちゃんの発達について」57.3%、「赤ちゃんのお世話の仕方」55.3%、「赤ちゃんの病気」54.0%、「赤ちゃんの事故(屋内)」34.7%、「赤ちゃんの事故(屋外)」31.3%と続きます。他には、「経済的な不安」36.7%、「自分の時間が取れない」34.7%となります。

未就学児の子育て期間中に、参加してみたいイベントや機会は、「子どもが同年代のママパパ同士の交流会」、「子ども同士が遊べるイベント」が49.3%で、半数近くの人が望むイベント・機会のようです。

子育てを考えて住まい選びをする際に、周辺環境として優先順位が高い条件は、「保育園/幼稚園が近い」46.7%、「治安が良い」45.3%、「公園が近い」42.7%でした。これらは、「駅が近い」30.0%よりも、10ポイント以上高い条件となっていました。

「子育てを一言でいうと、どのような言葉で表現できますか」という設問の回答を、分類すると下記のような結果となりました。

親の成長 我慢・忍耐 喜び・
楽しみ
人生観 協力 感謝・愛 責任 その他
全体 20.5% 20.5% 15.9% 13.6% 8.0% 6.8% 5.7% 9.1%
30代 22.0% 26.8% 12.2% 12.2% 9.8% 4.9% 4.9% 7.3%
40代 20.0% 12.0% 16.0% 28.0% 8.0% 4.0% 4.0% 8.0%
50・60代 12.5% 25.0% 31.3% 0.0% 6.3% 18.8% 6.3% 18.8%

全体では、「親の成長」20.5%、「我慢・忍耐」20.5%、「喜び・楽しみ」15.9%でした。年代別に見ると、現在子育て中の30代では、「我慢・忍耐」26.8%、「親の成長」22.0%となり、子育ての悩みがそのまま表れているように思います。一方、子育てが終わった50代・60代では、「喜び・楽しみ」31.3%、「我慢・忍耐」25.0%、「感謝・愛」18.8%で、振り返ると楽しい思い出がよみがえってくるのではないかと思われます。

今回のアンケートでは、子育てには喜びや楽しみがある反面、具体的なご意見からも様々な不安や困りごともあることを再認識できました。そして少しでも手助けになる住まいが必要だと強く思いました。
一人で子供を見ている時間でも、手早く家事ができる間取りや設備があれば、ストレスも少しは軽減されるのではないか。周囲に助けてあえる仲間がいると、一層子育てを楽しめるのではないか。そのためには、どのような住まいが子育てをしやすいか、引き続き検討していきたいと考えています。

 

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