空と緑を感じる共用空間づくり 「デュオヒルズ蘇我ザ・スカイ」「デュオセーヌ千葉蘇我」

【フージャースの建築めぐり】建築担当の裏話編

「フージャースの建築めぐり」シリーズの「建築担当の裏話編」では、作り手の思いや苦労した点など、広告やパンフレットでは知ることができないエピソードを紹介します。
フージャースのモノづくりに対するこだわりを感じていただけるかと思います。

 

ファミリー向けとシニア向けマンションの一体開発

フージャースでは千葉市中央区で、ファミリー向けの「デュオヒルズ蘇我ザ・スカイ」とシニア向けの「デュオセーヌ千葉蘇我」の一体開発プロジェクトを行いました。ファミリー向けとシニア向け、それぞれ異なる暮らし方を想定しながらも、敷地全体のコンセプトである「永く暮らし続けられる街へ」を意識し、居心地のよい空間づくりを目指しました。今回はそれぞれの内部のデザインを中心に、モノづくりのポイントについて物件担当者が語ります。

 

建築担当者の紹介
フージャースコーポレーション
穴井 祥一郎(あない しょういちろう)

ファミリー向けとシニア向け、それぞれの暮らしに寄り添いながら、高台の立地ならではの心地よい空間を目指しました。



空と緑を取り込む「デュオヒルズ蘇我ザ・スカイ」

「デュオヒルズ蘇我ザ・スカイ」は、高台の立地を生かし、空と暮らすことをテーマに設計を進めました。敷地自体が周囲より高い位置にあり、1階部分でも視界が開けていて、駅側から見ると、丘の上に建つような印象を受けます。この立地が「ザ・スカイ」という物件名にもつながりました。
外観では、上層3層部分に透明ガラスとブルーガラスを交互に配置しています。下から見上げたときに空のさわやかさを感じられるよう、軽やかに広がるデザインを意識しました。

共用部でも、「空」を感じられる設えを随所に取り入れています。ラウンジには空に関する本を多く並べ、飛行機のモニュメントや水玉模様など、空や自然を連想させるデザインを採用しました。

特に象徴的なのが、エントランスホール中央に設けた植栽のアートです。もともと排水管を通す必要があった場所ですが、通常通り壁内に隠してしまうと天井高が低くなってしまいます。そこで、排水管をあえてまっすぐ落とし、周囲にダミーの柱とフェイクグリーンを設置。さらに天井をミラー仕上げにすることで、敷地にもともとあった豊かな緑が、空に向かって伸びていくような空間を演出しました。同様の考え方は、エレベーターホールやラウンジにも取り入れています。設備上必要な要素を、単に隠すのではなく、空間作りに活かしています。

 

空と緑を感じられる工夫

共用廊下にも特徴があります。建物は横に長い形状のため、一般的なマンションであればセキュリティ面から廊下側に手すりを設けるケースが多くあります。しかし本物件では、できるだけ既存樹や緑を楽しめるよう、手すりではなく、共用廊下の外側にセキュリティラインを設置。視線を遮るものを減らし、住戸へ向かう動線の中で自然を感じられるようにしました。

敷地内のさまざまな場所に設置したベンチも空を意識しています。小さな子どもでも腰掛けられるよう低めに設計し、奥行きを広くすることで、手を後ろについて空を見上げられるようにしています。このベンチは、デュオヒルズ蘇我ザ・スカイの敷地とデュオセーヌ千葉蘇我をつなぐ動線上にも設けました。

住戸プランにも工夫があります。空を採りこむリビングとして「Soraリビ」を採用しました。コーナーダイレクトウィンドウで陽光をお部屋いっぱいに採り入れる空に近い空間です。通常のバルコニーを半分室内側へ取りこみ、天井から床までガラス張りのコーナーガラスウィンドウを採用して、空と直接つながるような開放感を生み出しています。バルコニーを広く取る考え方もありますが、あえて室内化することで、冬場でも暖かな光を取り込みながら過ごせる空間を目指しました。
他にも、「Re:Room」「Arauラック」「Fitキッチン」などを採用したプランもあります。

 

カジュアルで明るい「デュオセーヌ千葉蘇我」

シニア向けマンション「デュオセーヌ千葉蘇我」では、従来のシニアマンションとは少し異なる雰囲気を意識しました。デュオセーヌシリーズでは、クラシカルで重厚感のあるラグジュアリーなデザインを採用することが多くあります。しかし今回は、ファミリー棟との一体感も踏まえ、カジュアルな空間づくりを目指しました。
外観はファミリー棟と色味やアクセントカラーを合わせ、並んだときに違和感がないようにしています。

風除室や共用廊下には白や明るい木目を多く取り入れ、高台の開放感に合う軽やかな印象に仕上げました。インテリアやアートにもグリーンを取り入れ、明るい雰囲気を意識しています。

共用施設は、ラウンジ、大浴場、レストランを備えています。大浴場では、ブルー系のタイルを使い、お湯を張った際に美しく映えるよう工夫しました。

レストランは、気軽に利用できるカジュアルダイニングをイメージしています。日常の延長線上で自然に使える場所になるよう意識しています。

 

その日の気分で居場所を選べるラウンジ

ラウンジは、広い一室を単調につくるのではなく、パーテーションを用いて3つのエリアに分けています。

友人同士の会話を楽しめるような対面型スペース、視線が交差しにくいカーブのかかったソファのスペース、そして窓際で一人静かに外の緑を眺められるパーソナルチェアのスペースです。例えば、囲碁や将棋を楽しみたい日もあれば、一人でゆっくり過ごしたい日もあります。その日の気分や過ごし方に合わせて居場所を選べるようにしたいと考えました。

また、照明にも特徴があります。ラウンジや共用廊下では、時間帯によって照明の色温度が自動的に変化するシステムを導入しました。朝は白っぽい光で体を目覚めさせ、昼は少し黄色味を帯びた光へ、夕方には夕日のような落ち着く暖色系、夜にはさらにオレンジがかった睡眠の導入になるような暗めの光へと自然に変化していきます。シニア世代は、通勤時間を基準に生活する方ばかりではありません。そのため、光の移ろいによって自然に生活リズムを整えられるような提案ができればと考えました。実際には、意識しなければ気づかないほどゆるやかに変化していくため、空間の中で自然な時間の流れを感じられるようになっています。

 

それぞれの暮らしに寄り添って

本プロジェクトでは、ファミリーとシニア、それぞれ異なる暮らし方に寄り添いながらも、敷地全体で一つの街のような空間づくりを目指しました。空や緑を感じること、自然に人と距離を取れること、自分らしい居場所を選べることなど、日々の心地よさにつながる設計を積み重ねています。暮らし続けるほどに愛着が深まる住まいとなるよう、これからもその土地ならではの魅力を生かしたモノづくりを追求していきます。

 

デュオヒルズ蘇我ザ・スカイ
https://www.hoo-sumai.com/duohills/soga/

所在地:千葉県千葉市中央区
交通:   JR京葉線・外房線・内房線「蘇我」駅より徒歩11分、京成千原線「千葉寺」駅より徒歩8分
総戸数:263戸
階数:9階建て
竣工:   2026年2月

デュオセーヌ千葉蘇我
https://www.duoscene.jp/soga/

所在地:千葉県千葉市中央区
交通:JR京葉線・外房線・内房線「蘇我」駅舗より徒歩12分、京成千原線「千葉寺」駅より徒歩9分
総戸数:144戸
階数:7階建て
竣工:   2026年2月