集会室で親子パン教室

マンション共用部分の活用事例

5月15日(日)茨城県つくば市の「デュオヒルズつくばセンチュリー」の集会室にて、親子パン教室が開催されました。同敷地内に出店している株式会社クーロンヌジャポンの「Café Boulangerie Takezono」(以下「クーロンヌ」)が主催です。

親子パン教室が開催されるに至った経緯を、少し紹介します。
フージャースでは、分譲したマンションの共用部分が十分使われているか。どのような共用部分が、住人にとって本当に使いやすく求められているのか。という課題感を持って共用部の研究しています。
ここデュオヒルズつくばセンチュリーでは、「ブックラウンジ」「キッズスクエア」などの目的が明確な共用部分は利用頻度が高いことに比べて、「集会室」の利用頻度が低い状況でした。その集会室は敷地内のパン屋クーロンヌの2階にあるため、住人からは「パン教室をしてほしい」という期待の声がありました。
私たちも、この物件にクーロンヌを誘致する時点から、集会室の使い方として、パン教室を考えていました。
クーロンヌは、個人商店の志を胸に、地域の人々から愛され必要とされる「店づくり」「人づくり」「パンづくり」の追求を続けている企業です。そして、田島社長は「人を介したコミュニケーションが薄れがちな時代だからこそ、個人商店であり続けたい。商店街のパン屋のように、地域の人々の生活に溶け込むような、温かい場を作っていきたい」と考え、公園の前にパン屋を開きたいというかつてからの思いもあって、デュオヒルズつくばセンチュリーの敷地内への出店を決断してくださいました。そんなクーロンヌだからこそ、人との交友のきっかけとして、パン教室をしたいという思いが、以前からありました。

開催に至るまでには、集会室利用の管理規約による制約をクリアするという課題がありましたが、管理組合との話し合いを経て、クーロンヌのパン教室開催の運びとなりました。今回は、初めてということでマンション住人だけでの開催となりましたが、今後は地域の住人の方も参加できるようにして、地域交流の場としていきたいと考えています。

 

パン教室の様子

当日、朝9時から始まったパン教室では、クーロンヌの1番人気の「ロングソーセージパン」「カメのメロンパン」など複数のパンを作りました。
生地を寝かしている間に、次のパンの形成、焼いている間にまた次のパンの形成と、あっという間の3時間でした。

参加者に感想を聞くと、皆さん大満足でした。
・おいしいパン屋のパンをつくれて、うれしい。いつパン教室が開催されるのかと、ずっと待っていました。
・子どもには少しボリューミーなレシピですが、私はとても楽しいです。
・コロナ禍の今は、学校で調理実習もないんです。子どもにこういう経験をさせられるのは、とてもいいですね。
・いつもはホームベーカリーでパンを焼いていますが、職人さんの手つきを間近に見られて、とても参考になります。
・子どもは、とても楽しみにしていて、申し込んだ時からワクワクしながら今日を待っていました。
・こんなにおいしいパンが焼けるなら、また参加したいです。

コロネにチョコレートを入れて、最後の仕上げです。
父子で参加。かわいい亀のメロンパンができました。
パンの焼き上がりを待っている間に、参加者は自発的にお掃除をしていました。
焼き上がったパンは、公園でおいしく頂きました。


クーロンヌより

コロナでさまざまなイベントができなくなっていましたが、コロナ後初めてこのようなイベントができたことを大変嬉しく思います。お客様も不安はあったと思いますが参加してくださったことに本当に感謝しています。
今回はなによりも、皆様の笑顔が見られたことが、パンという仕事をしていてよかったと感じています。
今後もお客様と交流ができる楽しいイベントをお客様と一緒に作っていきたいです。

㈱クーロンヌジャポン 鹿野大介

作り方を熱心に聞く親子。ここからカメのメロンパンができていきます。
続々とパンが焼き上がってきます。焼き上がったパンは、公園やテラスでいただきます。

6月19日(日)に第2回目のパン教室が実施されました。
今回は、前回の反省点を活かして、午前と午後の2回実施されました。また今回からは、デュオヒルズつくばセンチュリーにお住まいでない近隣の方への募集も始まり、多く方が参加されました。参加された方々は、今回の開催を心待ちにしておられ、今後のパン教室への期待の大きさがうかがえました。
この地域へと開かれた活動が継続的に行われ、地域のコミュニティ形成の一助となることを、楽しみにしています。

 

最後に

5月・6月のパン教室は、大変満足頂き成功だったと感じています。
このような活動が、他の物件でも出来るかというと、それぞれ共用施設も違うので、その物件に合った活動を考えていく必要があります。
そして、今後の課題としては、モノづくりの段階から、共用施設の利用を具体的にイメージすること。それを実現するための、設計や管理規約の検討も必要です。使われる共用施設は、入居者の資産となります。共用施設を生きた施設にすることで、暮らしの満足度が上がり、欲しかった暮らしに繋がるのではないでしょうか。

 

ミニアンケート

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