外と中を緩やかにつなぐ「土間のある暮らし」

欲しかった暮らしラボから生まれたプラン

土間イメージイラスト

欲しかった暮らしラボでは「土間」をテーマに、コラム、アンケート、座談会を実施し、皆さんからの声を半年にわたって伺ってきました。

土間のある暮らし」(2021年6月4日掲載)

【結果】土間に関するアンケート(前編)」(7月23日掲載)

【結果】土間に関するアンケート(後編)」(7月23日掲載)

土間に関する座談会を終えて」(9月10日掲載)

その声を参考にして生まれた「土間」を、この度「デュオリスタ松戸常盤平」と「自転車のある暮らし」として福岡で建築した賃貸物件「デュオフラッツ西新WEST・EAST」で実現することができました。

フージャースが考えた土間のコンセプトは、「余白の空間」です。多種多様な嗜好がある昨今は、フレキシブルに対応できる余白の空間が重宝される時代です。曖昧なカテゴリーの空間を、自分が心地よく感じる空間へとアレンジし、家での過ごし方に新たな息吹を吹き込んでいきたいです。
土間の役割は、「外と中を緩やかにつなぐ多目的なスペース」。昔から変わらぬ「趣味」「収納」「装飾」「衛生」「来客」の5つの用途が、現代もなお有効と考えています。広さは、約2畳。室内窓を設けて明るく通風も良い空間。コンセントや洋服掛けもあり、壁にはシェルフ・有孔ボード・マグネットパネルなどを設置し、見せる収納が可能になります。

実際に、物件に取り入れるには、いくつものハードルがあります。土間を充実させることで、その他のスペースが使いにくくなっては意味がありません。限られた専有面積の中で、いかに土間の用途を活かしていくかが課題です。
ここからは実際に土間プランを採用した「デュオリスタ松戸常盤平」と「デュオフラッツ西新WEST・EAST」を紹介します。

1.デュオリスタ松戸常盤平の土間の特徴

これは千葉県松戸市で大手企業の元社宅を、一棟丸ごとリノベーションしたマンションのプロジェクトです。すべての住戸の広さは87㎡か91㎡です。87㎡の部屋には、土間を設けた「土間プラン(With Doma Plan)」を作りました。

「土間プラン」は、家と外の中間領域だから汚れを気にせずに物を持ち込むことができ、アウトドアなどの「趣味」の荷物や道具を「収納」するだけでなく「装飾」することや、その場でメンテナンスすることも可能です。
また、洋服掛けを設置すればちょっとコンビニへ、ゴミ捨てにという時に、アウターを玄関でサッと脱ぎ着できて便利。玄関先でアウターを脱げば、花粉などを家の中に持ち込まず「衛生」的です。
そして、コロナ禍では来客のもてなし方にも変化があります。靴を脱いで部屋に上がっていただかなくても、土間でちょっと立ち話しもできます。来客の目的で、室内と土間を使い分けることもできます。

玄関からそのまま出入りできる「土間」の床は、シート張りで、汚れても掃除がしやすいスペースになっています。汚れが気になるスポーツ・アウトドアグッズ、子どもの遊び道具や濡れたものの一時保管場所としても便利です。汚れても掃除がしやすいので、趣味の部屋として、陶芸やDIYなども気にせず楽しめます。

玄関側から見た「土間」の内部の様子
室内窓越しに見た「土間」

2.デュオフラッツ西新WEST・EASTの土間の特徴

「自転車のある暮らし」をコンセプトにした物件であることから、室内に自転車を持ち込めるように全住戸に「土間」のスペースを広く取りました。また壁面にはDIY壁を設置することで、自由な「収納」も可能です。土間で自転車の整備をしたり、DIY壁に自転車を飾ったりと「趣味」の作業や「装飾」ができる空間を確保しています。また、汚れ物を室内に持ち込まなくていい「衛生」の用途も兼ね備えた土間です。キッチンが土間に面しているEASTのCタイプは、「来客」の時間をもっと楽しいものにできたらと考えられたものです。
「デュオフラッツ西新WEST・EAST」では、この5つの用途の他にも大きな土間と居室空間を一体化して、玄関スペースと廊下を作らないことで、専有面積以上に広く感じる空間が実現しました。
ここからは、室内を見学したお客様の声や座談会で出た声を写真と共に紹介します。

■DIY壁があり、自転車を部屋に飾る

・自転車なども室内で管理できるので、セキュリティ面でとても安心
・趣味のものを飾った土間なら、その趣味も見て欲しくなる
・おしゃれな照明で演出したり、窓や格子のデザインを工夫したりすることも楽しめそう

DIYボードを活用して、自転車を飾ることができます。

■自転車の整備ができる広い土間

・土間があれば、自転車を置いてメンテナンス作業をしたい
・運動器具を置いたり、オンラインでヨガやジムしたり、プライベートジムとして活用できたらいいな
・室内に入る前に手を洗えて衛生的だし、汚れものを室内に持ち込まず洗えるのでいいな
・ビンディングシューズ※のままでも歩ける

※ビンディングシューズ:スポーツタイプの自転車のペダルに固定させる専用の靴
EAST Aタイプ:収納棚が設けられた土間。
WEST Dタイプ:壁に面したキッチンを設け、玄関前に広い土間があるタイプ。
WEST Cタイプ:キッチンを土間に設け、作業スペースも広く確保。

■自転車を眺めながら、来客のおもてなしも可能

・カフェ感覚で友人を招待できたら、土間でお茶をするイメージが湧く
・おもてなししたい来客はリビング、ご近所の方なら土間で対応したい
・ワークスペースや家事スペース、トランクルーム的な使い方もできるといい

EAST Cタイプ:キッチンのカウンターを土間に向け、来客時にも土間で対応可能。
EAST Cタイプ:土間の奥には、広い納戸も。

■廊下から見える入り口前の窓・ショーウィンドウ

1LDKの全住戸には、住戸の入り口側には中の土間が見えるような開口部があります。その窓があることで、土間を含めた生活空間により広さを感じられるようになります。そこから土間にある自分のバイクをみながら、住戸の前で友人たちと会話をしたり、お茶を飲んだりできればと考えてみました。中の様子が少しだけ垣間見えることで、マンション内の人たちのコミュニケーションのきっかけになればと考えました。

「土間」は暮らしに彩りを与えてくれえる余白の空間です。「自転車と暮らす」のコンセプトやこだわり抜いた住まいの土間は、暮らす人によって一層活きた空間になるでしょう。分譲マンションにはまだまだ少ない余白の空間ですが、土間には、収納だけではなく「趣味」や「装飾」等、様々な可能性を秘めています。写真で紹介した土間は、まだ何も置かれていないので、ガランとした空間ですが、住まう人の色で素敵な空間に染めていってもらいたいです。
「デュオフラッツ西新WEST・EAST」は、YouTube「ゆっくり不動産 【マンションがゆとり世代化?!】◯◯オタクが歓喜するハイテク系新築1LDKを内見!」でも紹介されました。

欲しかった暮らしラボでは「土間」の他にも、アンケートや座談会を通して頂いた皆さんの声を参考にして、実現に向けて進んでいる商品があります。引き続き皆さんと共に、新しいプランつくりを進めていきたいと考えています。今後もアンケート・座談会に、ぜひご協力よろしくお願い致します。
次の機会では、皆さんの声を反映した「センターキッチンプラン」を紹介します。

 

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