ソーシャルデベロッパー®

これから私たちフージャースは「ソーシャルデベロッパー®」を目指しています。
「ソーシャルデベロッパー」とは、先の見えない時代、様々な社会課題・地域課題の解決に向き合い、
事業を通して解決へ導いていくことだと考えています。
現在、以下のプロジェクトが進行中です。

「移住」プロジェクトは、都市生活での課題や疑問、必ずしも都市に住むことが幸せなのか、
という課題に向き合った、移住・二拠点居住の可能性を追求するプロジェクトです。

「高齢者」プロジェクトは、見守りサービスなど医療や暮らしのサポートが整った場所で、
サポートを上手に利用しながら、元気に暮らす高齢者の暮らし像にフォーカスした、
高齢者の住まいの可能性を追求するプロジェクトです。
 
「コンセプト賃貸」プロジェクトでは、多様な暮らし方や趣味などの価値観、
それらにフィットする住まいの提供を考えます。
様々な「音」と暮らしを研究し、「働く×住まう×音」の全てを叶える新たな暮らしを
提供する「防音賃貸」プロジェクトが進行中です。
 
また「街に開く」プロジェクトとして、この数年取り組んできたマンションと公共空間の間の
境界線を取り除く取り組みを、改めて整理しながら紹介していきます。
 
ソーシャルとは、日々のこと、小さなことを積み上げていきながら、
社会において何が求められているのかを考え続けていく姿勢なのだと考えています。
どんなプロジェクトでも、その思考の一旦を担うことができます。
私たちはソーシャルという課題をあらゆる局面で考えてみようと思っています。
 
2025年8月

「ソーシャルデベロッパー®へ」については下記記事よりぜひご覧ください。

フージャースの目指す「ソーシャルデベロッパー®へ」については、グループメッセージをご覧ください。
 

岡山表町商店街再開発プロジェクトについて

f_nozoyasu / PIXTA(ピクスタ)

岡山市北区・岡山表町商店街の西の玄関口、表町三丁目劇場の跡地を含むエリアで、私たちは再開発プロジェクトに取り組んでいます。表町商店街は岡山県最大の商店街であり、劇場では2013年の閉館まで数多くの催しが開かれてきました。しかし現在は、百貨店周辺など一部ににぎわいが残る一方で、借り手のついていない空き店舗も少なくありません。この空き店舗問題には、商店街の衰退という社会構造の変化が背景にあります。
私たちは再開発を行う上で、まずこの課題に向き合うことが必要だと考えました。単に借り手を探すのではなく、商店街との関係性を深めながら再生を進めるため、2019年からさまざまな取り組みを行ってきました。

・大そうじ作戦
活用方法が決まらず、手入れもできない空き店舗を、地域の人たちと一緒に清掃するプロジェクトです。空き店舗のオーナーからは「次の活用が決まっていないので掃除に費用をかけられない」「高齢で片づける体力もない」という声が多く聞かれました。そこで全国規模の清掃ボランティア団体である「グリーンバード」と連携し、岡山市に相談して掃除費用の補助を受けられる体制を整えました。
2019年9月、元呉服店から作戦をスタート。想像以上の廃棄物が出る一方、手書きの帳簿など歴史を感じる品々も見つかりました。空間を整えることは、単なる清掃ではなく、次の可能性を開く行為でもあります。

・岡山裏話100人カイギ
「100人カイギ」は2016年に港区で始まり、全国各地へ広がったコミュニティ活動です。毎回5人のゲストが活動や思いを語り、参加者同士も対話を重ねる場で、全20回・計100人の登壇で完結する形式が特徴です。
2019年10月、「裏話100人カイギ〜裏話からはじめる輪〜」としてアーケード下の屋外で第1回を開催しました。人通りの少ない夜の商店街に、突如として生まれた野外劇場。事前申込者だけでなく、通りすがりの方が足を止める光景も見られました。その後は空き店舗も会場として実施しました。コロナの影響もあり20回の完結には至りませんでしたが、地域に関わる人同士の接点を増やしていきました。

・学生不動産
「学生不動産@OMOTECHO(場づくりチーム)」、「表町商店街活性化ラボ(情報発信チーム)」は、岡山県立大学デザイン学部との連携プロジェクトです。「学生目線で、まちづくりをデザインする。」をコンセプトに、約40名の学生とフージャースコーポレーションが共に商店街活性化に取り組みました。
代表的な活動が、商店街で以前から開催されていた「木曜市」のリ・デザインです。現地ヒアリングや調査を経て「木曜市モダン・表町モダン」というコンセプトを策定し、チラシやポスターなどを刷新。学生自らも出店し、地域資源を活用した商品を販売しました。
学⽣が“まちに出て” “まちに関わる” ことで、“まちが持続的に活きる” 仕組みづくりを実践しました。

・表町商店街コロナインタビュー
新型コロナウイルスの拡大により、商店街も大きな影響を受けました。人が集まれない状況下で、「私たちにできることはないのか」を考え、商店街に関わる人たちへのオンラインインタビューを始めることにしました。影響や新たな取り組み、将来への展望について記録し、発信しました。

2029年完成へ─再始動する「街に開く」プロジェクト

現在、2029年の完成を目指し、プロジェクトは順調に進行しています。それに併せて私たちがこの商店街とかかわってきたプロジェクトも再始動しました。ここ数年フージャースでは、マンションを塀で囲って閉じるのではなく、まちとの境界線を整え、その空間をまちに開放していく可能性を探る「街に開く」プロジェクトに取り組んでいますが、ここ岡山でも「地域交流サロン」として「街に開く」プランを検討していきます。
「街に開く」にあたり、改めてまちの方々に話を伺う中で、「文学」や「本」をテーマに取り組みたいと考えています。
岡山市は坪田譲治文学賞などの取り組みを通じ、「文学による心豊かなまちづくり」を推進してきました。2023年10月には、日本国内で初めて「ユネスコ創造都市ネットワーク・文学分野」に認定され、「文学創造都市おかやま」として歩みを進めています。市内では毎年「おかやま文学フェスティバル」が開催され、文学を軸に多彩な活動が展開されています。 さらに岡山は、誰もが知る昔話「桃太郎」のゆかりの地の一つとして語られるまちです。桃から生まれた主人公が仲間と出会い、鬼ヶ島へ向かう物語は、長く地域の象徴として親しまれてきました。そうした物語性もまた、岡山というまちの文化的イメージを形づくる要素のひとつと言えるかもしれません。
岡山で個性的な書店や文化活動に携わる方々とも出会う中で、「本」がマンションとまちをつなぐキーワードになるのではないかと感じました。これまで他地域のマンションで展開してきたブックステーションなどの取り組みからも、本はコミュニティ形成に寄与する媒体であることを実感しています。
本は文学であり、文学は物語であり、芸術であり、思想であり、文化そのものです。岡山の皆さんにとって文学とは何か、文学がまちづくりにおいてどのような力を発揮するのか。今後の取材を通して、その可能性をさらに深めていきたいと考えています。
今後も本プロジェクトの取り組みを発信していく予定です。どうぞご期待ください。

過去のプロジェクトの内容

岡山市北区の岡山表町商店街の西の玄関口、表町3丁目劇場を含むエリアで、私たちの再開発プロジェクトが行われることになりました。プロジェクトの完成は5年後の2025年3月。
現在、商店街の通りに面して使われていない店舗は20軒ほどあります(商店街にある店舗は計125店舗)。実際にこれらの空き家をのぞいてみると、お店を閉めた時の状態のままになっていたり、賃貸募集をしても借り手がいないという状態です。
この空き店舗問題には、「商店街の衰退」という社会構造の変化が背景にあります。もともとはオーナー自身が自分のお店を営んでいたのでしょうが、オーナーが高齢になる等で、お店を閉店せざるを得なくなります。そこでその場所を賃貸にして新しい出店者を探すことになるのですが、新しい出店者を探すと言っても、ここに出店したいという人が沢山いるわけではありません。

私たちは、その入居者募集に、複合的なプログラムが必要だと考えました。単に借り手を探すのではなく、この商店街との関係性を深めていくことがなにより必要だと考え、まずは次のことから始めることにしました。

1「大そうじ作戦」
2「100人カイギ」
3「空き家再生プロデューサー育成プログラム」
4「BIG TABLE」
5「商店街再生ビジョン策定」

衰退しつつある商店街は日本中に沢山あります。そこを活気ある場所に戻していくということは簡単なことではありませんが、ただ手をこまねいているわけにもいきません。私たちは、この岡山表町商店街で再開発を行う上で、まずは商店街の未来のあり方を考えることが、重要な役割だとも認識しています。

※岡山表町商店街は、旧山陽道から発展した街で、街道筋にある街屋型の家の造りが残っています。間口は7m前後、奥行きが30mと奥行きのある空間になっています。かつては、建物の前部分を「店」とよび、その奥が「住まい空間」になっていたのでしょう。しかし現代の商店街の店舗として使うには不向きな空間構成ともいえます。時代を経て、「住まい部分」は店舗や事務室、そして倉庫などに改変されていったのだと思いますが、今それを活用しようとすると工夫が必要そうです。

アクション1 大そうじ作戦
大そうじ作戦の目的は、現在使われていない岡山表町商店街の空き家を再生し、新たな街の賑わいづくりを行うというものです。
オーナーに聞くと「次の活用方法が決まっていないので、掃除をする費用も負担もかけられない。また高齢で片づける体力もない」という方が多くいました。実際、中に入ると以前お店を開いていた時のものが、そのままになっているところが多く見られます。そこでグリーンバードという全国規模の掃除ボランティア団体と一緒になって、これらの空き家の大そうじを進めてみることにしました。そうじをすれば、そこから新しい発想が広がるにちがいありません。まずは掃除をしてきれいにする。これが大そうじ作戦です。
岡山市と相談して、掃除費用の3分の2の補助金が、市から受けられるようになりました。まずは1回目の大そうじが2019年10月に行われる予定です。

アクション2 100人カイギ
この「カイギ」は2016年に、港区で実験的に始めた取り組みでした。いまでは様々な場所で開催され、今年は全国約30箇所で開催されています。
毎回5人の地域のおもしろいと思われるゲストスピーカーを呼び、自分の仕事や活動について話をしてもらいます。集まった人は、初めに参加者同士の自己紹介を数回繰り返して、お互いに顔見知りになるようになっています。そして5人の話、それぞれの思いを聞きます。そのあとは、感想を参加者同士がシェアするというフォーマットです。
100人で、つまり5人×20回、イベントを開催したら終わりというのもポイントです。この仕組みの面白いところは、参加するにつれて人と繋がっていくことが面白くなっていくところです。人に対しての興味が自然と湧いてくるのです。色々な生き方や働き方を知ることで、自分の中にある欲求に気づいていきます。人との関係性を深めるために、自分のできることを積極的に探すことにもなるでしょう。そして何より自分の知らない領域のことを知っていくことは、とても楽しいことです。
岡山表町商店街でも、このエリアに関わる人の話を聞いていこうと100人カイギを企画しました。ぜひ1人でも多くの人に参加してもらえばと思います。2019年10月より毎月行う予定です。

アクション3 空き家プロデユーサー養成講座
これはエンジョイワークスという鎌倉に本社を置く企業と一緒に活動をします。このプログラムは彼らが全国で行う、不動産会社のオーナー、または社員、さらにはこれから不動産事業を行いたい人を対象に事業計画のノウハウを教えるとともに、彼らのもつ投資型クラウドファンディング『ハローリノベーション』 の使い方を教えていく講座です。彼らは今までの既存の不動産の事業モデルではなく、自ら積極的に関わっていく不動産のあり方を考え、その方法をみんなで共有していく仕組みを考えました。このプログラムは商店街および、その周りの再生や今後のまちづくりのあり方に大きな可能性を伝えてくれています。この趣旨に賛同し、私たちも一緒に取り組むことにしました。

アクション4 BIG TABLE
これは、つくばで始めたプログラムです。普段接点のない人も一緒に食事をすることで顔見知りになっていくことを目的にしています。このBIG TABLEを商店街のアーケードの下で、商店街に関わる人みんなで食事会をしようという企画です。

アクション5 再生ビジョン作成チームの編成
現在準備中ですが、建築家2名が加わり、フージャース内部で「商店街再生ビジョン策定チーム」を編成し、地域の人へのヒヤリングと商店街再生のための計画をまとめていくことに着手しています。これについては、また時期を見て詳しく説明したいと思います。

上に示した5つのプログラム、まずは行動に移してみますが、やりながら新たなプログラムが追加されたり、または改変していくものもあると思います。これからの活動に注目してください。また皆さんからのご意見などもいただきながら、そのアイデアを取り入れていきたいとも考えています。 ぜひご意見お寄せください。

  • 研究テーマ詳細

  • テーマ

  • 住宅種別

  • 住宅部位

  • 特定エリア

  • その他